在宅介護で大変なことランキング!多重介護の解決策と施設入居のタイミング

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「親の介護が始まったけれど、毎日が大変で心身ともに限界…」
「両親を同時に介護する『多重介護』になってしまい、どう解決すればいいか分からない」

在宅介護は、住み慣れた家で家族に寄り添える魅力がある一方で、介護者の自由な時間が奪われ、身体的・精神的に大きな負担がかかります。

この記事では、介護経験者が語る「在宅介護で大変なことランキング」と負担の理由を整理した上で、特に限界を迎えやすい「多重介護(ダブル介護)」を防ぐ・乗り切るための具体的な解決策を介護のプロが解説します。

【この記事のポイント:大変な在宅介護・多重介護を乗り切る解決策】

  • 「自分がやらなきゃ」を捨て、ショートステイ等で介護から離れる時間(レスパイト)を作る。
  • 多重介護の場合は、担当ケアマネジャーを「1人」に統一して手間を省く。
  • 介護離職は避け、介護休業制度を利用して体制を立て直す。
  • 睡眠不足や体調不良が出たら「限界のサイン」。一方だけでも施設入居を検討する。

介護経験者に聞く「在宅介護の大変なことランキング」

在宅介護では、どのような点で大変だと感じている方がいるのでしょうか?

まずは、全国104箇所で介護資格学校「日本総合福祉アカデミー」の教室を運営する株式会社ガネットが2019年に行ったアンケート調査の結果を元に、在宅介護の大変なことランキングをご紹介していきます。

参考:<介護経験者600名に聞いた介護の実態に関する意識調査>介護経験者の5人に1人以上が「多重介護」を経験!

第一位「自分の健康状態の悪化」

本アンケート調査の中で介護経験者の約8割が身体的、精神的に負担を感じていることが明らかになっており、介護者自身の健康状態を危惧している方は多いと言えます。

第二位「介護と仕事の両立」

介護では、介護者を長時間拘束してしまうことが多く、日常的に介護の時間の割合が増えてしまいます。

そのため、プライベートどころか仕事に時間を割くこともできず、介護と仕事の両立に困難を感じている方は多いといえます。

第三位「資金などの準備」

在宅介護でも利用できる介護サービスはたくさんありますが、利用するには費用がかかります。

また、自宅のバリアフリー化にもまとまった資金が必要となるのです。

そのため、在宅介護の大変なこととして、資金面で不安を抱えている方が多いと考えられます。

なぜ在宅介護はそこまで大変なのか?

在宅介護では常に親を見守らなければならず気持ちが休まらなかったり、親の身体を支えながら生活の支援を行ったりする必要性があります。

そのため身体的にも精神的にも多くの負担が介護者にのしかかるのです。

ここからは、そんな負担を3つに分けてご紹介していきます。

身体的負担

在宅介護の場合、介護者は横たわっている親の身体を起こし、食事や排せつ、入浴などの生活支援を毎日行わなければなりません。

そのため基本的に休みがなく、どれだけ親のために頑張ろうと努力していても、身体的な負担が蓄積して、疲れてしまうのです。

精神的負担

親から何度も同じことを言われる、もしくは急に怒り出したり泣かれたりすることが毎日続くことで、介護者は精神的に負担を感じてしまいます。

そんな介護がいつまで続くのかわからず、いつ・どのタイミングで介護施設に入れるべきか分からないため、介護に終わりが見えないことに対しても精神的に負担をかけているといえます。

経済的負担

在宅介護でも、素人の知識では対応できないことなどは部分的に介護サービスを利用して介護を行う場合があります。

また、介護用品のレンタルや、自宅をバリアフリー化することで親の快適な生活の支援ができますが、これらの費用は介護施設への入居に比べて安価なものの、設備投資を行えば行うほど高額になってしまう点には注意が必要です。

在宅介護の大変さが招くリスク

在宅介護がもたらす身体的・精神的・経済的な負担はさまざまなリスクを招きます。

ここからは在宅介護の大変さが招く主なリスクを2つご紹介いたします。

老老介護・多重介護による共倒れ

在宅介護では、介護者も被介護者も高齢者となりながら介護をし続ける「老老介護」や、一人の介護者が複数の被介護者の介護をする「多重介護」となってしまう可能性があり、介護者に大きな負担をかけます。

その結果、介護者が肉体的に動けなくなってしまったり、介護うつを発症して精神的に塞ぎ込んでしまったりする可能性があります。

そうなってしまうと介護者は介護できなくなってしまうので、被介護者と共倒れになってしまうリスクがあるのです。

関連記事:介護うつの本当の怖さ【カイゴのゴカイ 11】

介護離職による経済的負担の増大

介護離職とは、介護者が介護と仕事の両立ができなくなってしまい、介護のために仕事を離職することを指します。

介護離職は在宅介護へ専念ができるようにはなりますが、介護者の収入が減ってしまうため、経済的な負担が増大してしまいます。

そのため、介護離職は最終的な手段としてとっておき、まずは企業の介護休暇や介護休業の制度を利用したり、介護の支援サービスを活用したりして在宅介護の継続を検討してみましょう。

在宅介護の大変さを軽減する4つの方法

ここまで、在宅介護がいかに大変なのか、どのようなリスクを招いてしまうのかを解説してきました。

ここからは、そんな在宅介護の大変さやリスクを軽減する方法を4つご紹介します。

ケアマネジャーに相談する

ケアマネジャーとは介護支援専門員とも呼ばれ、ケアプラン(サービス計画書)の作成やサービス事業者との調整を行う、介護保険に関するエキスパートです。

介護の相談は無料ですので、気軽に悩みを打ち明けて気持ちを整理することもできます。

在宅介護でお困りの方はケアマネジャーに現状の課題や悩んでいることを相談し、サポートを受けてみましょう。

ホームヘルパー・訪問入浴などの介護サービスを活用する

在宅介護でも、素人の知識では対応できないことなどは部分的に介護サービスを利用して、介護者の負担の軽減ができます。

たとえばホームヘルパーに、被介護者の栄養バランスの取れた食事を作ってもらい調理の手間を省いたり、訪問入浴サービスで被介護者の血圧・脈拍・体温などの健康状態を把握したうえで入浴補助を行ってもらったりすることができます。

ホームヘルパーも訪問入浴サービスも、介護保険適用の場合、自己負担額は1割〜3割となるため、安心して利用できる点が大きな魅力です。

負担が蓄積されて動けなくなってしまう前に、積極的に活用して負担を軽減しましょう。

レスパイトケアを試す

レスパイトケアとは、介護者のリフレッシュの時間を確保することを指します。

リフレッシュ方法としては、一時的に介護から離れて趣味に没頭したり、同じように在宅介護をおこなっている人たちと集まって交流したりすることが効果的です。

介護サービスを利用して親の介護を依頼し、自分の時間を確保しましょう。

介護施設・老人ホームへの入居を検討する

現在、さまざまな介護施設・老人ホームがあり、生活支援から緊急時対応などの介護サービスを受けられます。

そのため、在宅での介護が難しいと感じた場合は介護施設・老人ホームへの入居を検討してみましょう。

そのときには一人で悩まずにケアマネジャーと一緒に最適な施設を探してみることをおすすめします。

在宅介護の限界点はどこ?いつ老人ホームへの入居を考えるべき?

このまま在宅介護を続けていくのは身体的にも精神的にも厳しいなと思ったときが介護施設・老人ホームへ入居させることを検討するタイミングです。

  • 介護者が腰を痛めたり、不眠・うつ症状が出始めたりした
  • 夜間の排泄・徘徊対応で、朝まで眠れない日が続いている
  • 親に対して、つい声を荒げて怒ってしまうようになった

この悪循環に陥る前に、ケアマネジャーや施設紹介の専門窓口に事情を説明し、老人ホームへの入居へ向けて動き出しましょう。

老人ホームの入居の流れ

ここからは実際に老人ホームに入居するときの手順の流れを詳しく解説していきます。

1. 施設探し

まずはご自身に合った老人ホーム施設を探します。

住んでいる地域やご自身のこだわり、入居条件や対応している介護サービスなどをよく確認しながら探していきましょう。

2. 施設見学

老人ホームを探し、お目当ての施設を絞り込んだら見学予約の申し込みを行います。

どんな食事内容なのか、施設内の雰囲気は自分に合っているのかなどに着目して見学し、複数の施設を回って比較検討しましょう。

3. 体験入居

見学時に、ここに住んでみたいと思えるような施設があれば、体験入居が可能かどうか確認してみましょう。もし体験入居が可能な施設であれば、数泊することで老後のイメージが掴みやすくなります。

ご自身に適した環境であることを細部まで確認し、一切妥協せずに最後まで入念なチェックを行いましょう。

4. 入居申し込み

施設見学・体験入居を経て入居したい施設を決めたら、入居申し込みをします。

申し込みをしても入居が確約されるわけではなく、次の面談・審査によって入居可否が決定する仕組みです。

5. 必要書類の準備・提出

入居申し込みをしたら、面談に必要な書類を準備・提出します。

用意するのは「診療情報提供書」「健康診断書」などです。

6. 施設担当者との面談

必要書類を提出したら、施設の担当者との面談が実施されます。

入居希望者の身体の状況、精神の状況、希望条件などを確認するとともに、「この施設に入居して快適に暮らしていけそうか」「トラブルを起こさないか」「協調性はあるのか」などの人柄や性格の分析も行われます。

7. 入居申請・入居審査

面談の内容を受けて、施設側が入居審査を行います。

審査結果は入居希望者の要介護度や健康状態、性格、経済状況だけでなく、施設側の事情(満床や人員不足など)も含めた総合的な判断で行われるため、仮に審査に通らなくても落ち込まないようにしましょう。

8. 契約・入居

入居審査を通過すれば、契約を行います。

そのあとは施設の担当と入居日を決めて、準備を行いましょう。

介護施設・老人ホーム探しは『笑がおで介護紹介センター』にお任せください

本記事では在宅介護の大変なことランキング や在宅介護が大変な理由、在宅介護のリスクや大変さを軽減する4つの方法などをご紹介してきました。

老人ホームへの入居はわからないことだらけで確信をもって手続きを進められるかどうか、不安に思っている人も多いことでしょう。

笑がおで介護紹介センターでは、介護保険サービスの利用を検討するご利用者様の要望を伺い、施設入居までの適切な流れをわかりやすく説明しています。

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このコラムの監修者

花尾 奏一(はなお そういち)

保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

有料老人ホームにて介護主任を10年 
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施

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