【相談事例】5多系統萎縮症、介護負担軽減とQOL向上を考えた施設選び:兵庫エリア 西村相談員 vol.8

在宅介護で最も大変なのは、介護者が一人で抱え込んでしまうことです。特に、ご本人様が若い場合、介護期間が長期にわたる見込みがあるため、ご家族の負担はより深刻になります。今回ご紹介するのは、兵庫県にお住まいの50歳代の男性で、多系統萎縮症を患い、奥様が在宅介護をされてきた事例です。奥様の疲労が限界に達し、レスパイト入院を経て、専門的なリハビリとご自宅からの近さを両立できる施設探しをご相談くださいました。ご本人様がリハビリに意欲を持って取り組める環境を整え、ご家族全員が安心できる施設探しを実現した事例の紹介です。
ご相談の背景
ご入居者 |
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ご相談者 |
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相談時の状況 |
奥様が自営業で多忙な中、自宅で在宅介護を続けてこられました。しかし、夜間のトイレ対応などで寝る時間もなく、心身ともに疲弊しきっていました。入院先の病院からも、ご夫婦共倒れのリスクを指摘され、ご本人様は「自宅にいたい」という気持ちがありましたが、ご家族は施設入居を決断されました。ご両親やご兄弟も心配されており、「みんなが通いやすく、ご本人様が過ごしやすい場所」を望まれていました。 |
ご要望・条件 |
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(※)日内変動:一日の中で症状や状態に変化があること。
専門職によるリハビリと自宅からの近さを追求した施設選定
難病に対応した施設を複数提案
ご相談をいただいた際、まず奥様から「施設に入居するとしても、年齢的に若く、病気もあるため、どのような施設を選べば良いか不安なんです」という不安をお聞きしました。確かに、一般的な老人ホームは高齢の方が中心のため、50歳代という年齢がネックになることもあります。また、進行性の多系統萎縮症は専門的なケアやリハビリが不可欠です。
そこで私は、単に「入居できる施設」を探すだけでなく、まずは難病に特化したリハビリが提供でき、障害のある方も受け入れている施設を優先してご提案しました。これは、ご本人様が同年代や似た状況の方々と交流することで、精神的な安心感を得て、リハビリへの意欲を維持していただきたいと考えたためです。加えて、ご家族皆様が支えたいという思いから、最優先事項の一つであったご自宅からの近さを優先した施設を厳選し、この二施設を実際に見学いただくよう調整しました。
系列施設を「待機場所」とする柔軟な調整で入居時期をクリア
ご家族が見学され入居を希望されたのは、ご自宅からの近さを優先した施設でした。そこは、ご自宅から車でわずか数分という好立地で、専門のセラピストがリハビリを行う体制が整っていました。しかし、その希望の施設は人気が高く満室で、すぐに入居できない状況でした。
一方、ご本人様はレスパイト入院中で、退院期日が迫っていました。そこで、私は希望施設の系列施設に注目しました。系列施設の一つは、当初リハビリ体制が十分ではないとされていましたが、相談の月からリハビリを強化した体制に切り替えるという情報を得ました。私はすぐご家族様にこの情報を提案しました。結果として、「リハビリをしっかり受けられるなら」とご納得していただき、一旦その系列施設に入居し、ご自宅から近い希望施設の空きを待つといい前提で入居を実現することができました。
リハビリ強化施設への待機入居で笑顔を取り戻す
入居後のご本人様は笑顔が増え、夜も熟睡できるように
系列施設での待機入居ではありましたが、ご本人様は新しい生活に順調に順応され、驚くほどの変化が見られました。ご家族からの報告では、「以前より笑顔が増え、食事も病院にいた時より多く摂れるようになった」「夜間もぐっすり眠れている」とのことでした。
多系統萎縮症の体調には波があるもののリハビリへの意欲も維持されています。これは、ご本人様が専門的なリハビリを週に5回受けられ、日内変動の激しい状態に合わせた柔軟なケアを受けられていることが、心身の安定につながった結果だと考えられます。ご家族の長年にわたる心労をお聞きしていた私にとっても、大変嬉しい報告でした。
ご家族の安堵の涙と今後の安心
このご本人様の状況の改善は、ご家族様にとって何よりも大きな安心をもたらしたようです。特に実の弟様は、まだお若いお兄様が難病を患っていることに心を痛めておられましたようで、入居当日は安堵の涙を流していらっしゃいました。
リハビリ体制が整った環境に移れたことで、ご家族の介護負担は大幅に軽減され、介護の不安から解放されました。現在は、ご自宅から近い希望施設への移動を待っている状況です。移動が実現すれば、ご高齢のご両親も、より気軽に面会に訪れることができるようになります。ご本人様のリハビリへの意欲と、ご家族様の支えたいという強い思いが、最適な施設を見つけ、ご本人様の笑顔を取り戻す力になったと確信しています。
「笑がおで介護紹介センター」がお手伝いできること
専門的な視点と疾患に特化した情報提供
ご入居者の年齢が若かったり、多系統萎縮症のような専門的なケアが必要な疾患をお持ちの場合、施設選びは難しくなります。私たちは、一般的な情報だけでなく、若年者の受け入れ体制、専門セラピストの配置状況など、疾患に特化したケアが可能な施設情報を熟知しています。お客様の状況に合わせて、公には公開されていない施設の「生の情報」をご提供することで、安心できる施設選びをサポートします。
ご家族の希望と施設の条件を調整する交渉力
今回は「自宅からの近さ」という条件と、「リハビリ体制」という専門的なニーズが条件でした。ご希望施設に空きがない状況でも、系列施設の情報や、待機入居という柔軟な選択肢をご提案し、施設側と入居時期の調整を行うことができます。これは、私たちが日頃から施設側と連携を取り、信頼関係を築いているからこそ可能なサポートです。お客様の潜在的なニーズを引き出し、施設の条件と合致させるための調整役を担います。
入居後の生活を見据えた継続的なサポート
施設への入居はゴールではありません。今回は、ご本人様の笑顔とご家族様の安心という大きな目標を達成できましたが、今後はご自宅に近い施設への移動という次のステップが控えています。私たちは、ご入居者様とご家族様の状況に合わせて、転居のサポートや、入居後の生活に関するご相談も継続して承ります。お客様の未来の生活まで見据えて、常に最良の選択ができるよう寄り添い続けます。
担当相談員 西村より、施設探しでお悩みのあなたに
長期に渡る介護生活は、ご家族様の心身に想像以上の負担をかけます。今回の奥様のように、「もう限界だ」と感じてから初めてご相談いただくケースも少なくありません。特に、ご本人様がまだお若い場合や、多系統萎縮症など専門性の高いケアが必要な場合は「どこに相談したら良いかわからない」と諦めてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
私たち「笑がおで介護紹介センター」は、ただ施設をご紹介するだけではありません。今回の事例のように、私がお客様の抱える複雑なニーズを深く理解し、医療と生活の楽しみを両立できる最適な施設を、徹底した情報収集ときめ細やかな調整力でご提案します。
ホームページには載っていない「生の情報」や長年の経験から培った交渉力、柔軟な発想であなたのお悩みに寄り添います。
「もう無理だ」と諦める前に、まずは一度「笑がおで介護紹介センター」にご相談ください。あなたの「正解」を一緒に見つけるお手伝いをさせていただきます。
この相談事例の担当相談員

笑がおで介護紹介センター/兵庫エリア担当
相談員西村(にしむら)
ご本人様のQOL向上はもちろん、介護されるご家族様の負担軽減も一緒に考えることを大切にしています。今回の事例のように、難しい条件が重なる場合でも、諦めずに最善の策を探し出します。豊富な施設情報とネットワークを活かし、皆様が笑顔になれる施設探しを全力でサポートいたします。
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