【相談事例】「自宅は厳しい」と言われた抗がん剤治療中の母親の入居を実現:北摂エリア 濵﨑相談員 vol.10

「抗がん剤治療中で、自宅と病院の入退院を繰り返している」という状況は、多くの介護施設にとって受け入れが難しい条件となります。それに加えインスリン注射が1日3回必要で、介護度が要介護5という高い医療依存度を抱えているとなると、ご家族様は施設探しに大変苦労されることでしょう 。
今回ご相談いただいた方も、まさにこうした複雑な医療ニーズをお持ちでした。ご本人様は治療の継続が最優先であるものの、ご自宅での介護は限界を迎え、「施設に入るしかない」と悩む息子様からのご相談でした。
当センターの相談員は、病院と密に連携し、残りの治療クールの回数で交渉を行い、医療体制が整った施設への入居を実現しました。これは、医療と生活の両立を諦めかけていたご家族様を、どのようにサポートしたかを紹介した事例の紹介です。
ご入居者 |
80歳代、要介護5。抗がん剤治療とインスリン注射が必要で、日常生活のほとんどに介助が必要な状況。 |
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ご相談者 |
長男様 |
相談時の状況 |
お母様は抗がん剤治療のため、約2週間の入院と自宅療養を繰り返されていました。自宅に戻られてからも、インスリン注射が1日3回あり、長男様にとって介護のご負担が非常に大きくなっていました。しかし、主治医から「もう自宅に戻るのは難しい」と告げられ、医療行為が多い上に、治療で入退院を繰り返す条件では施設探しが困難になり、途方に暮れてご相談いただきました。 |
ご要望・条件 |
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治療継続のための入居交渉!病院と連携した施設探し
複雑な医療ニーズと入退院の繰り返しを受け入れる施設探し
今回のご相談で最も難しかったのは、抗がん剤治療に伴う入退院の繰り返しと、施設での医療行為(インスリン注射など)への対応でした。ご相談者様ご自身でいくつかの施設に問い合わせたそうですが、「入退院が頻繁にある方は難しい」「医療体制が整っていない」といった理由で断られていたとのことです。
介護施設は、安定した生活を送る場所であるため、頻繁な入退院がある場合は受け入れが難しいのが実情です。また、施設で提供できる医療行為は、配置されている看護師の人数やスキル、提携医療機関との連携体制によって大きく異なります。
私は、まずご本人様の状態と、病院での抗がん剤治療の具体的なスケジュールを詳細に把握しました。特に、抗がん剤治療中は、服用薬や持病の薬に関して、施設側で対応できる薬とできない薬の確認が不可欠です。病院の担当者にご協力いただき、事前に薬剤情報を施設に提示できるよう準備を進めました。この病院との事前連携が、施設側にとって受け入れの可否を判断する大きな材料となります。
残りの治療クール数を明確にし、施設と交渉
事前に病院から確認した情報をもとに、北摂エリアで医療体制が充実している施設を複数ピックアップしました。しかし、やはり多くの施設で「入退院の繰り返し」がネックとなりました。
そこで私は、治療が全部で10クールあるうち、ご相談いただいた時点で既に5クールが終了している点に着目しました。つまり、残りの治療クール数が限定的であることを交渉材料として活用したのです。
施設の管理者と直接お話し、「残りが何クールであれば受け入れ可能か」を細かく確認しました。その結果、「残りのクール数が2クール程度であれば、その期間の入退院に対応する」という条件を引き出すことに成功しました。
この条件で、ご本人様には残りの治療が終了するまでの期間、一時的に別の看護体制の整った場所で過ごしていただき、残りの2クール直前のタイミングで施設にご入居いただくという、ステップを踏んだ入居計画をご提案しました。ご本人様は、施設への入居に前向きではありませんでしたが、長男様が「治療に専念するため」と説得してくださり、無事に施設への入居が実現しました。
医療体制の安定と心の変化:入居後のご様子
医療依存度の高い状況でも落ち着いた生活へ
ご入居から半年ほどが経過しましたが、お母様は施設で落ち着いた生活を送られています。ご入居前は、ご自宅と病院を往復する生活で、精神的にも肉体的にも負担が大きかった様子ですが、今は施設で専門的な医療ケアを受けながら、安心して療養されています。
当初、施設への入居に抵抗感を示されていたお母様でしたが、看護師が常駐し、インスリン注射の管理なども安心して任せられる環境が整ったことで、治療に集中できるようになり、徐々に気持ちも前向きに変化されたようです。長男様も、これまで背負われていた介護の負担が軽減され、「自宅介護が難しくなった状況で、治療を継続できる場所が見つかって本当に良かった」と、安堵のお言葉をいただきました。
「笑がおで介護紹介センター」がお手伝いできること
病院や専門職と連携した詳細な情報収集
ご本人様の病状や医療ニーズについて、私たち相談員がご家族様に代わって病院の医療相談員(ソーシャルワーカー)や担当医と連携し、必要な情報を正確に収集します。抗がん剤治療中の服薬管理や、施設の看護体制で対応可能な医療行為の範囲など、施設側が知りたい詳細な情報を事前に提供することで、スムーズな受け入れ検討へと繋げます。
施設との入居条件に関する粘り強い交渉と調整
一般的な条件では受け入れが難しい事例であっても、施設の管理者や看護責任者と直接交渉し、入居の可能性を探ります。今回の事例のように、残りの治療クール数や、施設に滞在する期間を明確にすることで、施設側のリスクを最小限に抑え、双方にとって最適な入居条件を調整します。諦めずに交渉することで、一見不可能に見える入居も実現に近づけることができます。
ご本人・ご家族の心の負担軽減と納得のいく選択をサポート
施設のハード面だけでなく、「入居に抵抗がある」といったご本人様の心理的なご負担にも寄り添います。施設見学時には、看護師やスタッフと直接話す機会を設け、治療への理解や生活サポート体制を具体的に確認いただくことで、不安の解消に努めます。ご家族様にとっても、介護負担の軽減と治療継続の両立という最善の選択を、最後までサポートいたします。
担当相談員 濵﨑より、施設探しでお悩みのあなたに
今回の事例では、抗がん剤治療に伴う入退院や、インスリン注射などの医療行為が必要という、非常に高い医療ニーズをお持ちでした。多くの施設で断られ、ご相談者様は「もう無理かもしれない」と諦めかけていらっしゃいました。
しかし、私はご家族様のお話を丁寧に伺い、ご本人様の治療状況を正確に把握することから始めました。そして、病院と密に連携し、施設の管理者様には、残りの治療期間を明確にお伝えすることで、受け入れが可能となる条件を引き出すことができました。結果として、お母様が治療に専念できる環境を確保できたことを大変嬉しく思っています。
私たち「笑がおで介護紹介センター」は、ただ施設をご紹介するだけではありません。今回の事例のように、お客様の抱える複雑なニーズを深く理解し、医療と生活の楽しみを両立できる最適な施設を、徹底した情報収集ときめ細やかな調整力でご提案します。
ホームページには載っていない「生の情報」や長年の経験から培った交渉力、柔軟な発想であなたのお悩みに寄り添います。
「もう無理だ」と諦める前に、まずは一度「笑がおで介護紹介センター」にご相談ください。あなたの「正解」を一緒に見つけるお手伝いをさせていただきます。
この相談事例の担当相談員

笑がおで介護紹介センター/北摂エリア担当
相談員濵﨑(はまさき)
医療依存度の高いケースや複雑な入居条件でも、病院や施設と粘り強く交渉し解決策を見出します。豊富な経験と情報力を活かし、ご家族の想いに寄り添いながら最適な環境をご提案いたします。
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