自立型老人ホームのデメリットは?介護が必要になったら退去?種類と選び方

「今は元気だけど、一人暮らしが不安だから自立型の老人ホームに入りたい」「でも、将来介護が必要になったら追い出されてしまうの?」
高齢者向けの住まいを探す際、「自立型」の施設は自由度が高く魅力的ですが、入居前に必ず知っておくべき重大なデメリットが存在します。
この記事では、介護の専門家が「自立型老人ホームの最大のデメリット(退去リスク)」と、失敗しないための施設選びのポイントを分かりやすく解説します。
【この記事のポイント:自立型老人ホームの3大デメリット】
- 介護が必要になると退去しなければならないケースが多い。
- 民間施設(分譲マンションなど)は初期費用が高額になりがち。
- 元気な人が集まるため、人間関係のトラブルが起きることもある。
自立型老人ホームの最大のデメリットは「退去リスク」
自立型高齢者向け住宅(老人ホーム)を検討する上で、絶対に理解しておかなければならないのが「将来の介護リスク」です。主なデメリットは以下の3点です。
デメリット①:介護度が高くなると退去(住み替え)が必要
これが最大のデメリットです。「健康型有料老人ホーム」や「一般型ケアハウス」などの自立型施設は、基本的に「自分で自分のことができる方」を対象としています。 そのため、認知症が進行したり、常時介護が必要な状態(要介護度が高くなる)になったりすると、施設での対応が難しくなり、退去を求められるのが一般的です。高齢になってからの再度の引っ越しは、ご本人にもご家族にも大きな負担となります。
デメリット②:入居者同士の人間関係トラブル
自立型の施設は、趣味のサークルやイベントが豊富で交流が盛んな反面、元気な方が多いため人間関係のトラブル(派閥、騒音、価値観の違いなど)が起きることもあります。自分のペースで静かに暮らしたい方にとっては、集団生活がストレスになる場合があります。
デメリット③:健康型・分譲型は費用が高額になることも
民間が運営する「シニア向け分譲マンション」や「健康型有料老人ホーム」は、プールや大浴場などの豪華な設備が整っている分、入居一時金が数千万〜数億円と高額になるケースが少なくありません。
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自立型高齢者向け住宅のメリット
デメリットを理解した上で、自立型施設ならではの素晴らしいメリットも確認しておきましょう。
- 生活の自由度が高い: 門限がゆるく、外出や旅行、外泊などが自由にできる施設が多いです。
- 孤独感の解消: 同世代の仲間とレクリエーションや食事を楽しめ、孤独死の不安からも解放されます。
- 見守り・安否確認の安心感: 万が一体調を崩しても、スタッフが24時間体制で見守りや緊急対応をしてくれます。
- 家事負担からの解放: 1日3食の食事提供や掃除などのサポートがあり、自分の時間を有意義に使えます。
【種類別】自立型老人ホームの特徴と「介護が必要になったら?」
自立型と呼ばれる住まいには、主に以下の4種類があります。それぞれの費用相場と「介護が必要になった時の対応」を比較表でまとめました。
将来が不安なら「住宅型」や「サ高住」がおすすめ
「今は元気だけど、将来退去になるのは困る」という場合は、必要な時だけ外部の介護サービス(訪問介護など)を契約して部屋に呼び、そのまま住み続けることができる「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」や「住宅型有料老人ホーム」を選ぶのが無難です。
自立型高齢者向け住宅の入居条件
一般型ケアハウスやサービス付き高齢者向け住宅などの自立型高齢者向け住宅は、年齢や健康状態などの対象条件が決められています。
目安としては満60歳以上の高齢者、または60歳未満で要介護認定を受けている方となり、高齢者のみに限定した施設もあります(入居条件は施設によって異なるため、詳細については各施設の入居案内を確認してください)。
その他の入居条件として「自立した生活を送れること」「感染症にかかっていないこと」といった健康面に関する規定も定められています。
自立型の施設はいずれも対象者が自立している必要があるため、認知症の症状が出たり病気にかかったりしたときは、別の施設に転居しなければなりません。
入居の検討は、将来的に介護や入院が必要になった場合のことも考慮に入れておく必要があります。
自立型老人ホームを選ぶ際の3つのチェックポイント
入居後に後悔しないために、見学や契約の際は以下のポイントを必ず確認しましょう。
- 退去の条件を明確にする: 「要介護いくつになったら退去ですか?」「認知症になったらどうなりますか?」をストレートに質問し、重要事項説明書で確認してください。
- 系列の介護施設があるか確認する: 退去が必要になった際、優先的に移り住むことができる系列の「介護付き有料老人ホーム」等があるか確認しておくと安心です。
- 入居者の雰囲気を見る: 実際の入居者の年齢層や要介護度、サークル活動の様子などを見学し、自分(親)の性格に合うかチェックしましょう。
充実のシニアライフを叶えてくれる施設を選ぼう
今回は、自立型高齢者向け住宅の種類・費用の相場・メリットやデメリットについて紹介しました。
高齢者向け住宅は多様化しており、自立している段階から入居可能な施設が増えてきています。誰もが安心してシニアライフを過ごせるように、公的施設・民間施設のどちらも充実したサービスや設備を用意しています。
入居先を検討する場合は、できるかぎり早めに施設のタイプや雰囲気、設備などをチェックし、比較することをおすすめします。
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このコラムの監修者
花尾 奏一(はなお そういち)
保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士
有料老人ホームにて介護主任を10年
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施
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