【相談事例】90歳代の一人暮らし。「寂しい」を「安心」へ。2年間の信頼関係で叶えた施設入居|京都エリア中尾相談員 Vol.1

90歳代の『一人暮らし継続』から『豊かな施設生活』へ。信頼関係が拓いた安心への道
「95歳の一人暮らしで『寂しい』と頻繁に電話がかかってくるのですが、施設には入りたくないと言っていて…。どうしたら良いか困っています。」
これはケアマネジャーさんから寄せられたご相談でした。お元気ではあるものの、時折見せる寂しさや体調不良時の不安をご家族に頼れない状況で生活しているご高齢の方の施設探し。一般的な「緊急性」はないものの、ご本人の心のケアと将来を見据えた非常に根気のいるご相談となりました。
ご相談の背景
ご入居者 |
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ご相談者 |
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相談時の状況 |
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ご要望・条件 |
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2年間の地道な信頼関係の構築
ご相談をいただいた当初、私はケアマネジャーさんと共に初めてご本人様にお会いしました。ご状況を詳しく伺いご希望のエリアでご予算に合う施設を3件ほど選んでパンフレットを持参したのですが、ご本人は「なんやこれは、入る気ないからいらん」と、あっさり断られてしまいました。
緊急で施設に入らなければならない状況ではなかったため、一度は「様子を見ましょう」ということになりました。しかし私はそこで諦めませんでした。約2年にわたる地道な信頼構築の始まりでした。
地道な訪問と会話の積み重ね
私は、その後も2〜3ヶ月に一度のペースでご本人様のもとへ会いに行きました。時にはケアマネジャーさんと一緒に、時には一人で。最初は施設の話を避け、ひたすら日常の何気ない会話を続けました。「今日、何を食べたんですか?」「お昼間は何をして過ごしているんですか?」など、世間話に終始しました。
徐々に開かれる心、そして信頼へ
ご本人はお話し好きだったようで、次第に私に心を開いてくださるようになりました。「あんたも忙しいやろうに」と私を気遣う言葉をかけてくださるようになりました。やがては私の携帯電話に直接連絡をくださり「ちょっと来てくれないか」と呼び出してくださるまでに。いつしか、私はご本人にとって「孫のような存在」となっていた様です。
ご家族の関わりが少ない中での包括的なサポート
深まる寂しさと、変わらぬ提案
最初の接触から1年2ヶ月ほどが経ち、ご本人からの「寂しい」という呼び出しがさらに増えてきました。身体の状態は変わらないものの、やはり寂しさの波が大きくなっていたのです。私は繰り返し「寂しい時に誰かがいる方が絶対に良いですよ」と施設での生活のメリットを伝え続けました。
入院がもたらした転機と、ご本人の決意
そして、ご相談から約1年半が過ぎた頃、ご本人が息切れで体調を崩し一時的に救急車で入院されるという出来事がありました。1〜2週間で退院されましたがこの入院が転機となりました。
ケアマネジャーさんと私で改めて、心不全の持病があること、寂しさがあること、そして体調を崩された時に介護士が常駐している施設の方が安心できることを繰り返しお伝えしました。2年間の信頼関係が実を結び、ついにご本人が「それなら行こうか」と、施設入居に前向きな姿勢を見せてくださったのです。
入居に向けたトータルサポート
ご家族の関わりが少ない中での施設入居手続きは多岐にわたりました。入居時のご本人様の移動はもちろん、お荷物の運び出し、そして施設で必要な衣類や身の回りの品々の購入まで私がすべて代行しました。ご家族が「完全にノータッチ」の状況で私が包括的にサポートすることで、ご本人様の不安を最小限に抑えスムーズな入居を実現することができました。
ご入居後のご本人の様子とご家族の反応
ご本人は最初に提案した京都府内の施設にご入居されました。当初は新しい環境に戸惑いもあったようですが、施設のスタッフのきめ細やかなサポートもあり、徐々に新しい生活に馴染んでいかれました。
ご入居後、私のもとにご本人様から直接電話がかかってくることはなくなりました。これはご本人が施設での生活に満足し、寂しさを感じることなく穏やかに過ごされている証拠だと嬉しく思っています。
今回の事例から見えた私の強み
今回の事例はご本人様に明確な疾患や緊急性がない中で、約2年という長い時間をかけて施設入居を実現した非常に特殊な事例です。この事例を通して、私が提供できる強みは以下の点にあると強く感じています。
長期的な信頼関係の構築力
ご本人様がすぐには施設入居に同意しない場合でも、時間をかけてじっくりと関係性を築き信頼を得ることで、最終的な決断へと導くことができます。根気強くご本人様と向き合い対話を続けることで、時にはご家族以上に深い信頼関係を築けるのが私のような相談員の役割です。
包括的なサポート体制
施設紹介だけでなく、ご家族の関わりが少ない場合でも入居に伴う様々な実務(荷物の運搬、必要品の購入、入居当日の送迎など)を代行し、ご本人様とご家族双方の負担を軽減します。
潜在的なニーズへの寄り添い
「寂しさ」という直接的な課題に対し、施設の環境が「誰かがいる安心感」を提供できることを見極め、ご本人様にとっての最適な選択肢を提案しました。身体的なケアだけでなく心のケアという側面から施設入居のメリットを伝えることができました。
中尾相談員より、施設探しでお悩みのあなたに
「まだ元気だから」「本人が納得しないから」と施設入居を先送りにしていませんか?あるいは、ご家族の関わりが少なく、一人で介護の悩みを抱え込んでしまってはいませんか?
今回の事例のように緊急性がなくても、ご本人が施設入居に抵抗があっても、私のような相談員が長期的に伴走することでより良い未来が開けることがあります。ご本人様のペースを尊重しながら、最適なタイミングで安心できる場所を見つけるお手伝いをさせていただきます。
施設探しから入居までの複雑な手続きはもちろん、ご家族だけでは難しい様々なサポートも全力でバックアップいたします。
どんなに些細なことでも、まだ漠然とした不安でも構いません。どうぞ一人で抱え込まず、まずは『笑がおで介護紹介センター』にご相談ください。皆様の不安を「安心」に変えられるよう、責任を持ってサポートさせていただきます。
この相談事例の担当相談員

笑がおで介護紹介センター/京都エリア担当
相談員中尾(なかお)
この事例の担当者、中尾相談員は、ご本人様の気持ちに寄り添い、時間をかけて信頼関係を築くことを大切にしています。施設探しだけでなく、入居に伴う様々な手続きや準備も包括的にサポートし、ご本人様とご家族の不安を軽減できるよう努めます。京都エリアで施設をお探しの方は、ぜひ中尾相談員にご相談ください。
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