【徹底比較】サ高住とグループホームの違いとは?入居条件・費用・サービス内容を分かりやすく解説
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「サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)」と「グループホーム」、どちらも高齢者向けの住まいですが、その役割や特徴は大きく異なります。自分や家族に合った施設を選ぶためには、それぞれの違いを正しく理解しておくことが重要です。この記事では、サ高住とグループホームのどちらを検討すれば良いかお悩みの方へ向けて、 入居条件・費用・サービス内容などの違いを比較し、分かりやすく解説します。結論として、サ高住は比較的お元気な方向けの「住まい」の性格が強く、自由な生活を送りながら安否確認などのサポートを受けたい方におすすめです。一方、グループホームは認知症の方向けの「介護施設」であり、専門的なケアを受けながら家庭的な環境で共同生活を送りたい方に適しています。この記事を読めば、ご自身の状況や希望に合った施設がどちらなのか、明確になるでしょう。
一目でわかる!サ高住とグループホームの主な違い
まずは、サ高住とグループホームの最も大きな違いを把握しましょう。細かな点を比較する前に、全体像を掴んでおくことが大切です。簡単に言うと、サ高住は「住宅」、グループホームは「介護施設」という点が根本的な違いです。サ高住は自立した生活を基本としながら必要なサービスを個別に選びますが、グループホームは認知症ケアを中心とした包括的な介護サービスが提供される場所です。
比較一覧表で見るサ高住とグループホームのポイント
サ高住とグループホームの主な違いを一覧表にまとめました。各項目の詳細については、後ほど詳しく解説します。
| 比較項目 | サ高住(サービス付き高齢者向け住宅) | グループホーム(認知症対応型共同生活介護) |
|---|---|---|
| 根拠法 | 高齢者住まい法 | 介護保険法 |
| 施設の目的 | 高齢者の安定した居住の確保 | 認知症高齢者の共同生活を通じた自立支援 |
| 主な入居対象者 | 60歳以上の自立~軽度の要介護者 | 要支援2以上で認知症の診断がある方 |
| 契約形態 | 賃貸借契約 | 施設利用契約(主に利用権方式) |
| サービス内容 | 安否確認・生活相談(必須)、その他は選択制 | 認知症ケアを中心とした24時間体制の介護、家事支援など |
| 居室 | 原則個室(25㎡以上が基本) | 個室 |
| 費用(月額)の目安 | 10万円~30万円 | 15万円~30万円 |
| 人員体制 | 日中、専門家が常駐 | 24時間介護職員が常駐(日中・夜間の人員基準あり) |
| 自由度 | 高い(外出・外泊も自由) | 施設によるが、一定のルールがある |
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まずは基本から!サ高住とグループホームの概要
比較の詳細に入る前に、まずはサ高住とグループホームがそれぞれどのような施設なのか、基本的な情報を確認しておきましょう。
サ高住(サービス付き高齢者向け住宅)とは
サ高住とは、「サービス付き高齢者向け住宅」の略称です。高齢者住まい法に基づき、主に自立あるいは軽度の介護を必要とする高齢者が、安心して生活できるように設計されたバリアフリー対応の賃貸住宅です。最大の特徴は、安否確認サービスと生活相談サービスが必ず提供される点にあります。これにより、独立した生活を送りながらも、何かあった時の安心感が得られます。介護が必要な場合は、外部の訪問介護サービスなどを自分で契約して利用するのが一般的です。
高齢者の暮らしを支える「一般型」と「介護型」
サ高住には、大きく分けて「一般型」と「介護型」の2種類があります。
- 一般型サ高住
- 多くのサ高住がこのタイプです。安否確認と生活相談サービスが基本となり、食事の提供や掃除・洗濯などの生活支援サービスは必要に応じて選択できます。介護サービスが必要になった場合は、入居者自身が外部の介護サービス事業者と契約します。
- 介護型サ高住
- 「特定施設入居者生活介護」の指定を受けているサ高住です。施設のスタッフが食事や入浴の介助といった介護サービスを直接提供します。介護付き有料老人ホームに近い形態で、介護が必要になっても住み続けやすいという特徴があります。ただし、施設数は一般型に比べて少ないのが現状です。
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)とは
グループホームは、正式名称を「認知症対応型共同生活介護」と言います。その名の通り、認知症の高齢者を専門に受け入れる介護施設です。介護保険法上の「地域密着型サービス」に位置づけられています。最大の特徴は、5~9人を1つの「ユニット」とする少人数制で、家庭的な雰囲気の中で共同生活を送る点です。入居者は、介護スタッフの支援を受けながら、食事の準備や掃除、洗濯などを分担して行います。これにより、認知症の進行を緩やかにし、残された能力を活かしながら自立した生活を送ることを目指します。
少人数(ユニット)での家庭的な共同生活が特徴
グループホームでの生活は「ユニット」と呼ばれる単位で行われます。これは、入居者とスタッフが顔なじみの関係を築きやすくするためです。いつも同じメンバーで生活することで、入居者は安心感を持ち、混乱することなく穏やかに過ごすことができます。また、共同生活の中で料理や掃除といった役割を持つことは、生活に張り合いをもたらし、心身機能の維持・向上にも繋がります。専門知識を持ったスタッフに見守られながら、自宅に近い環境で暮らせるのがグループホームの魅力です。
【項目別】サ高住とグループホームの違いを詳しく比較
ここからは、具体的な項目ごとにサ高住とグループホームの違いを詳しく見ていきましょう。ご自身の状況と照らし合わせながら読み進めてみてください。
入居条件の違い
施設選びの最初のステップは、入居条件を満たしているかどうかです。サ高住とグループホームでは、対象となる方が大きく異なります。
サ高住の入居条件:60歳以上で自立から要介護まで幅広い
サ高住の基本的な入居条件は以下の通りです。
- 年齢
- 原則として60歳以上の方(または、要介護・要支援認定を受けている60歳未満の方)。
- 介護度
- 自立、要支援1・2、要介護1~5まで、幅広く受け入れています。ただし、施設によっては「自立した生活が送れること」を条件としている場合や、重度の要介護状態になると退去が必要になるケースもあります。サ高住は、あくまで「住宅」であるため、身の回りのことがある程度自分でできる方を主な対象としています。
グループホームの入居条件:要支援2以上で認知症の診断が必須
一方、グループホームは介護保険サービスの一つであり、入居するには以下の条件をすべて満たす必要があります。
- 年齢
- 原則として65歳以上。
- 介護度
- 要支援2、または要介護1以上の認定を受けていること。
- 認知症の診断
- 医師から「認知症」であるとの診断を受けていること。
- 住民票
- 原則として、施設と同一の市区町村に住民票があること(地域密着型サービスのため)。
これらの条件から分かるように、グループホームは認知症の方を専門に受け入れるための施設であり、誰でも入居できるわけではありません。
サービス内容の違い
提供されるサービスは、日々の生活の質に直結する重要なポイントです。
サ高住のサービス:安否確認と生活相談が基本
サ高住で義務付けられているサービスは、以下の2つです。
- 安否確認サービス
- スタッフが定期的に居室を訪問したり、センサーで見守ったりして、入居者の安否を確認します。
- 生活相談サービス
- 日常生活における困りごとや健康に関する不安などを、常駐の専門スタッフに相談できます。
これら以外の、食事の提供、掃除、洗濯といった生活支援サービスや、入浴や排泄の介助といった介護サービスは、オプション(別途契約)となります。必要なサービスを自分で選んで組み合わせる「アラカルト方式」が基本です。
グループホームのサービス:認知症ケアに特化した24時間体制の介護
グループホームでは、認知症ケアの専門知識を持ったスタッフが24時間体制で常駐し、包括的なサービスを提供します。
- 認知症ケア
- 認知症の症状を和らげ、進行を緩やかにするための専門的なケアが受けられます。
- 共同生活の支援
- 食事の支度や掃除、洗濯などを入居者とスタッフが共同で行います。
- 身体介護
- 食事、入浴、排泄などの介助。
- 機能訓練
- 日常生活の中でのリハビリテーションやレクリエーションを通じて、心身機能の維持・向上を図ります。
グループホームのサービスは、介護保険が適用される「パッケージ型」となっており、日々の生活全体がケアの一環として提供されます。
費用の違い
費用は施設選びにおいて非常に重要な要素です。初期費用と月額費用に分けて見ていきましょう。
サ高住の費用内訳と相場
サ高住の費用は、一般的な賃貸住宅と似ています。
- 初期費用
- 敷金として家賃の2~3ヶ月分が相場です。退去時に修繕費などを差し引いて返還されます。礼金や保証金が必要な場合もあります。
- 月額費用
- 月額費用の相場はおおよそ10万円~30万円程度です。主な内訳は家賃、共益費、基本サービス費(安否確認・生活相談)で、これに加えて食費(希望者のみ)、水道光熱費、介護サービス費の自己負担分などがかかります。
グループホームの費用内訳と相場
グループホームの費用は、介護保険サービス費とその他の費用で構成されます。
- 初期費用
- 施設によって0円~数百万円と幅がある入居一時金が必要な場合があります。
- 月額費用
- 月額費用の相場はおおよそ15万円~30万円程度です。内訳は、要介護度に応じた介護サービス費の自己負担分(1割~3割)に加え、家賃、食費、共益費(水道光熱費など)、その他の実費(医療費、おむつ代など)となります。
人員体制の違い
施設の安心感を左右するスタッフの配置基準にも違いがあります。
サ高住の人員基準
サ高住では、日中に医師、看護師、介護福祉士、社会福祉士、介護支援専門員などの資格を持つ専門家が常駐することが義務付けられています。ただし、夜間はスタッフが不在となる施設も多いため、24時間の見守りが必要な方には注意が必要です。
グループホームの人員基準
グループホームは、介護保険法で手厚い人員配置が定められています。
- 日中
- 入居者3人に対して介護職員1人以上
- 夜間
- ユニットごとに1人以上の介護職員
- 管理者
- 各施設に1人、専従の管理者
- 計画作成担当者
- ケアプランを作成する担当者(ユニットごとに1人以上、うち1人は介護支援専門員)
24時間スタッフが常駐しているため、夜間でも安心できる体制が整っています。
メリット・デメリットで考える!あなたに合うのはどっち
これまでの違いを踏まえ、それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。
サ高住のメリットとデメリット
メリット:プライバシーが守られ自由度が高い
- プライバシーの確保
- 居室は個室で、プライベートな空間が守られます。
- 生活の自由度が高い
- 賃貸住宅なので、外出や外泊、家族や友人の訪問も比較的自由です。
- 必要なサービスだけを選べる
- 不要なサービスにお金を払う必要がありません。
デメリット:介護サービスは別途契約が必要で費用が高くなることも
- 介護度が上がると費用増
- 介護サービスの利用が増えると、その分費用がかさみます。
- 24時間体制の介護ではない
- 夜間はスタッフがいない場合も多く、常時介護が必要な方には不向きです。
- 重度化すると退去の可能性
- 医療依存度が高くなったり、常時介護が必要になったりすると、住み続けられない場合があります。
グループホームのメリットとデメリット
メリット:専門的な認知症ケアとアットホームな環境
- 専門的な認知症ケア
- 認知症に特化したケアを受けられるため、症状の進行を穏やかにする効果が期待できます。
- 家庭的な雰囲気
- 少人数での共同生活のため、なじみの関係を築きやすく、安心して過ごせます。
- 24時間体制の安心感
- 夜間もスタッフがいるため、緊急時にも対応してもらえます。
デメリット:入居条件が厳しく医療ケアには制限がある
- 入居条件が厳しい
- 「認知症の診断」や「要支援2以上」など、入居できる人が限られます。
- 集団生活
- 共同生活が基本となるため、一人で静かに過ごしたい方には向かない場合があります。
- 医療ケアの制限
- 看護師の配置義務がないため、高度な医療ケアが必要な方の受け入れは難しいことが多いです。
こんな方におすすめ!目的別にみる施設の選び方
サ高住とグループホーム、それぞれの特徴は明確ですが、施設選びではよく似た選択肢として有料老人ホームも挙がります。ここでは、合わせて代表的な有料老人ホームのタイプについてもご紹介します。
自由な生活と安否確認を両立したい方はサ高住
「まだ元気で、身の回りのことは自分でできる」「これまでの生活スタイルをあまり変えたくない」「でも、一人暮らしは少し不安」という方には、サ高住がおすすめです。プライバシーを守りながら、いざという時の安心感を得ることができます。
専門的な認知症ケアを望む方はグループホーム
「認知症と診断された」「住み慣れた地域で、家庭的な雰囲気の中で過ごしたい」「専門スタッフによるケアを受けたい」というご本人やご家族には、グループホームが最適です。認知症があっても、その人らしく穏やかに生活を送るための環境が整っています。
サ高住よりも多様なサービスを選びたい方は住宅型有料老人ホーム
サ高住と似ていますが、より幅広い生活支援やレクリエーションが提供されるのが住宅型有料老人ホームです。介護サービスは外部の事業者と契約する点はサ高住と同じですが、施設側が提携しているサービスを利用することが多く、より多様なサービスを求める方におすすめです。
手厚い介護や医療ケアが必要な方は介護付き有料老人ホーム
24時間体制で介護スタッフが常駐し、施設のスタッフが直接介護サービスを提供するのが介護付き有料老人ホームです。看護師が日中常駐している施設も多く、医療ケアが必要な方や、将来的に介護度が重くなることを見据えている方にとって安心の選択肢です。
サ高住やグループホームに関するよくある質問
最後に、サ高住やグループホームに関してよく寄せられる質問にお答えします。
グループホームの「ユニット」とは
グループホームにおける「ユニット」とは、入居者が共同生活を送るための基本的な単位のことです。1ユニットは5人から9人の少人数で構成され、専用のキッチン、リビング、浴室などを共有します。これにより、家庭のような雰囲気の中で生活することができます。
グループホームと「シェアハウス」や「宅老所」との違い
- シェアハウスとの違い
- シェアハウスは、複数の人が一つの住居を共有する暮らし方ですが、介護サービスの提供は前提としていません。一方、グループホームは認知症ケアという明確な目的を持つ介護保険施設です。
- 宅老所との違い
- 宅老所は、小規模で家庭的な雰囲気の中でサービスを提供する施設ですが、法的な定義や人員基準が明確でない場合があります。グループホームは、介護保険法に基づき厳格な基準が定められた施設である点が大きな違いです。
サ高住で手厚い医療ケアは受けられるのか
多くのサ高住では、看護師の配置は義務付けられていません。そのため、日常的な医療的ケアが必要な場合、受け入れが難しいことが多いです。ただし、一部の施設では看護師が常駐していたり、訪問看護ステーションと密に連携していたりする場合もありますので、入居前に必ず施設に確認することが重要です。
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サ高住とグループホームの違いはご理解いただけたでしょうか。それぞれの特徴を知ることで、よりご自身やご家族に合った施設選びができるようになります。しかし、数多くの施設の中から最適な一つを見つけるのは大変な作業です。
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監修者
花尾 奏一(はなお そういち)
保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士
有料老人ホームにて介護主任を10年
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施
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