【相談事例】多系統萎縮症:ST連携とペースト食で安心の生活:北摂エリア 濵﨑相談員 vol.8

多系統萎縮症という難病を患い、嚥下状態が悪化している妻を持つご主人から「自宅での介護が限界にきている」とのご相談を、ケアマネジャー様を通していただきました。嚥下の状況からペースト食やゼリー食への対応、さらには将来的な複数回の胃ろうや点滴の可能性も考慮し、24時間看護師対応の施設が最善と考え提案。また、ご主人自身も介護疲れで十分なサポートが難しい状況であったため、民間の緊急時対応サービスの活用も視野に入れ、費用面も含めたトータルでの調整が必要でした。この記事では、高度な医療ニーズと緊急時対応の課題をクリアし、ご予算内で最適な入居先を見つけ出した事例の紹介です。
ご相談の背景
ご入居者 |
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ご相談者 |
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相談時の状況 |
ご夫婦で生活されていたものの、奥様が多系統萎縮症という難病を患い、徐々に病状が進行していました。特に嚥下(えんげ)状態の悪化が深刻で、ご自宅での食事のサポートに限界を感じておられました。ご主人も高齢であり、長期間にわたる介護で介護疲れが蓄積。身体的、精神的にも限界に達し、「これ以上、妻を自宅で介護するのは難しい」という状況から、施設の入居をご相談いただきました。 |
ご要望・条件 |
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嚥下障害のリスクを第一に考えた施設提案
嚥下障害のリスクを最小限に抑えるための専門的な提案
多系統萎縮症の進行により、ご入居者様の嚥下状態が非常に悪化しており、誤嚥性肺炎のリスクが極めて高い状況でした。誤嚥性肺炎とは、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気管に入り込むことで起きる肺炎で、高齢者にとって命に関わる危険性があります。そのため、単に食事が提供できるだけでなく、ST(言語聴覚士)の介入による嚥下評価が受けられること、そして食事形態を細かく調整できる施設であることが必須条件だと考えました 。
ミキサー食では水分量が多く、むせや誤嚥のリスクを高めてしまう可能性があるため、私はペースト食やゼリー食に対応できる施設を重点的に探して提案しました。施設探しでは、ホームページの情報だけではわからない、実際の食事対応の可能範囲やSTの配置状況について、こちらから施設に詳細を確認する必要があります。ご入居者様の状態に合わせた適切な食事提供が保証されるよう、専門的な視点からアセスメントを行いました。結果として、ご本人様の状態を丁寧に見てくれる、細やかな対応が可能な施設に申し込みを進めることができました 。
医療体制と緊急時対応サービスで安心を実現
24時間看護師常駐の体制と民間の緊急時対応サービスを活用
ご入居者様は要介護3ではありましたが、多系統萎縮症という難病の進行や、将来的に複数回の胃ろうや点滴が必要になる可能性を考慮すると、日中だけでなく夜間も含めた24時間看護師が対応可能な施設も譲れない条件でした。また、ご主人も高齢で、介護疲れのため緊急時の対応にすぐ動くことが困難な状況でした。本来であればご家族が務めるべき緊急時の対応や身元保証人としての役割をどうするかという課題が残りました 。
そこで、ご主人様の負担を軽減するため、当社と提携している緊急時対応サービスの会社の利用をご提案しました。このサービスを活用することで、ご主人様は体力的に不安な夜間や緊急時にも、保証会社が動いてくれるという安心感を得ることができました。さらに、費用面でもご予算の範囲内に収まるため、ご本人様、ご家族様双方にご納得いただき、入居へと至りました。施設のご担当者も非常に協力的で、費用や医療面、緊急対応の全てにおいてスムーズに調整が実現しました 。
「笑がおで介護紹介センター」がお手伝いできること
嚥下評価や食事形態に関する専門的な見極め
施設のパンフレットには「ミキサー食・きざみ食対応」と書かれていても、実際の嚥下評価の頻度や、誤嚥性肺炎のリスクを最小限に抑えるためのペースト食やゼリー食といった細かい食事形態への対応力は施設によって大きく異なります。私たちは、ご入居者様の病状を深く理解し、ST(言語聴覚士)の介入実績や、看護師の配置状況といった専門的な視点で、施設が持つ本当の医療対応能力を見極めるお手伝いをいたします。
身元保証や緊急時対応の課題解決サポート
身寄りがいない、あるいはご家族が高齢で十分なサポートが難しい場合、身元保証人や緊急時対応が大きな壁となることがあります。当センターでは、本事例のように緊急時対応サービスといった外部の専門サービスをご紹介することで、ご家族様の負担を軽減し、ご入居者様が安心して施設に入居できる道筋を立てることができます。私たちは、単に施設を紹介するだけでなく、入居を妨げるあらゆる課題を解決するためのサポートを提供します。
担当相談員 濵﨑より、施設探しでお悩みのあなたに
今回は、進行性の難病である多系統萎縮症を患い、嚥下機能の悪化や将来的な胃ろうの可能性、そしてご主人の介護疲れという複雑な課題が絡み合った事例でした。高度な医療ニーズに加え、緊急時対応をどうするかという問題もあり、ご家族様だけで解決するのは非常に困難だったと思います。
私たち「笑がおで介護紹介センター」は、ただ施設をご紹介するだけではありません。今回の事例のように、私がお客様の抱える複雑なニーズを深く理解し、医療と生活の楽しみを両立できる最適な施設を、徹底した情報収集ときめ細やかな調整力でご提案します。
ホームページには載っていない「生の情報」や長年の経験から培った交渉力、柔軟な発想であなたのお悩みに寄り添います。
「もう無理だ」と諦める前に、まずは一度「笑がおで介護紹介センター」にご相談ください。あなたの「正解」を一緒に見つけるお手伝いをさせていただきます。
この相談事例の担当相談員

笑がおで介護紹介センター/北摂エリア担当
相談員濵﨑(はまさき)
ご本人様の医療ニーズはもちろん、介護されているご家族様の負担軽減までを考えたトータルサポートを心がけています。今回の事例のように、専門的な知識が求められる難しいご相談でも、一つひとつの課題を丁寧に解決し、皆様が安心して新しい生活をスタートできるよう全力でお手伝いさせていただきます。
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