ケアマネジャーと合わないなら変更できる!スムーズな変え方や良いケアマネの選び方を徹底解説

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介護サービスを利用する上で、ケアプランの作成やサービス調整を行うケアマネジャー(介護支援専門員)は非常に重要な存在です。しかし、「話が噛み合わない」「対応が遅い」など、現在の担当者に対して不安や不満を感じてしまうケースは少なくありません。

結論から申し上げますと、ケアマネジャーは利用者やご家族の希望で変更することが可能です。

本記事では、ケアマネジャーと合わないと感じる理由や変更の判断基準、トラブルにならないスムーズな変更手続き、そして後悔しないための選び方について詳しく解説します。我慢して使い続けるのではなく、より良い介護生活のために適切な選択をするための一助となれば幸いです。

ケアマネジャーは変更できる?合わないと感じる理由と判断基準

利用者や家族の希望でケアマネジャーを変更することは可能

介護保険制度において、サービスの選択権は利用者にあります。これは、利用する介護サービス事業所だけでなく、ケアプランを作成するケアマネジャー(居宅介護支援事業所)についても同様です。

厚生労働省が定める介護保険制度の基本理念に基づき、利用者やそのご家族は、自分たちのニーズや価値観に合ったケアマネジャーを選ぶ権利を持っています。

したがって、「相性が悪い」「信頼できない」といった理由であっても、変更を申し出ることに法的な問題や制度上の制約はありません。遠慮せずに変更を検討して良いのです。

ケアマネジャーと合わないと感じて変更を検討する主な理由

多くの方がケアマネジャーの変更を検討する背景には、具体的な不満やトラブルが存在します。以下に挙げるような状況は、変更を検討する十分な理由となり得ます。

相性が悪い・性格が合わない
介護は人と人との関わりであるため、どうしても相性の良し悪しは発生します。こちらの要望を伝えても否定されたり、価値観を押し付けられたりする場合、信頼関係を築くことが難しくなります。
介護に関する知識不足や提案力への不満
利用者の病状や身体状況に適したサービスが提案されない、あるいは制度に関する知識が乏しく質問に対する明確な回答が得られない場合、安心して任せることができません。
連絡が遅い・対応が悪い
電話をしても折り返しが遅い、訪問時間を守らない、依頼した書類の手配が滞るなどのルーズな対応は、緊急時の対応への不安にも直結します。
不適切な態度や言葉遣い
専門家としての立場を笠に着て威圧的な態度を取ったり、逆に親しさを履き違えて敬語を使わず馴れ馴れしい口調で接したりすることは、マナーとして適切ではありません。

ケアマネジャーの変更を考えるべきタイミングとは

不満を感じたからといって、衝動的に変更してしまうと一時的にサービス調整が滞るリスクがあります。

変更を考えるべきタイミングとしては、不信感が募りコミュニケーションに支障が出始めた段階や、契約更新の時期などが挙げられます。

特に、利用者の体調変化や生活環境の変化があった際に、適切な提案や迅速な対応が見られない場合は、早急に変更を検討すべきサインと言えるでしょう。

ケアマネジャーを変更する具体的な手続きと流れ

現在のケアマネジャーが所属する居宅介護支援事業所に相談する

同じ事業所内に複数のケアマネジャーが在籍している場合、事業所の管理者に相談することで、事業所を変えずに担当者だけを変更してもらえる可能性があります。

「事業所自体の対応には満足しているが、担当者とだけ合わない」という場合は、この方法が最もスムーズです。これまでの利用者の情報や経過が事業所内で共有されているため、引き継ぎによる情報の漏れや混乱が少なくて済みます。

別の居宅介護支援事業所を探して新しいケアマネジャーを見つける

現在の事業所全体の対応に不満がある場合や、小規模な事業所で他の担当者がいない場合は、別の居宅介護支援事業所を探す必要があります。

新しい事業所を探す際は、地域包括支援センターに相談してリストをもらうか、インターネットの介護事業所検索サイト(WAM NETなど)を活用して情報を収集します。重要なのは、現在の契約を解除する前に、次の受け入れ先を確保しておくことです。

要介護認定の更新時や区分変更のタイミングで変更する

要介護認定の更新時期や、状態変化による区分変更申請のタイミングは、ケアプランの見直しが行われる時期でもあります。

このタイミングに合わせてケアマネジャーを変更すると、新しい認定期間の開始とともに心機一転して新体制でのサポートをスタートできるため、区切りが良くスムーズです。

入院や施設入居のタイミングに合わせて変更する

入院する場合、一度居宅サービスは中断され、病院の医療ソーシャルワーカーなどが主な相談窓口となります。退院時に在宅復帰する際、以前のケアマネジャーに戻る義務はありません。

また、老人ホームなどの施設へ入居する場合、特定施設やグループホームなどでは、その施設に所属するケアマネジャー(計画作成担当者)が担当になることが一般的です。これらの環境変化のタイミングは、自然な形で担当を変更する機会となります。

契約終了と新しい契約の手続きに必要な書類

ケアマネジャーを変更する際の実務的な流れは以下の通りです。

1. 新しい事業所との契約
新しいケアマネジャー(居宅介護支援事業所)と契約を結び、「居宅サービス計画作成依頼届出書」を作成します。
2. 自治体への届け出
お住まいの市区町村の介護保険課などの窓口へ、新しい事業所名が記載された「居宅サービス計画作成依頼届出書」を提出します。
3. 旧事業所との契約解除
現在の事業所に対して契約終了の旨を伝え、解約手続きを行います。引き継ぎに必要な書類(利用者の基本情報やこれまでの経過記録など)を新しい事業所へ送付してもらうよう依頼します。

ケアマネジャーの変更はどこに言う?苦情や相談の窓口

まずは事業所の管理者や責任者に相談する

担当のケアマネジャー本人に直接「変更したい」と伝えるのは気まずいものです。その場合、まずは所属している居宅介護支援事業所の「管理者」に連絡し、事情を説明しましょう。

管理者はサービスの質を管理する責任があるため、担当者の変更や指導などの対応を行ってくれます。

地域包括支援センターに相談する

事業所の管理者に相談しにくい場合や、事業所全体の対応に問題がある場合は、お住まいの地域の「地域包括支援センター」に相談してください。

地域包括支援センターは、高齢者の暮らしを支える総合相談窓口であり、中立的な立場からアドバイスをくれたり、必要に応じて他の居宅介護支援事業所を紹介してくれたりします。

自治体の介護保険課などの窓口に相談する

市区町村の役所にある「介護保険課」や「高齢福祉課」などの窓口でも相談を受け付けています。

特に、新しいケアマネジャーが見つからない場合や、地域の事業所情報が欲しい場合には、行政の窓口でリストを入手し、空き状況の確認方法などを教えてもらうことができます。

国民健康保険団体連合会へ苦情を申し立てる

もしもケアマネジャーや事業所から不当な扱いを受けたり、介護保険法に違反するような悪質な行為があったりした場合は、各都道府県にある「国民健康保険団体連合会(国保連)」に苦情を申し立てることができます。

国保連は、介護サービスの質に関する苦情処理や指導を行う機関であり、調査の結果、問題があると判断された場合には事業者への指導や助言が行われます。

トラブルにならないケアマネジャーへの断り方と伝え方のマナー

変更理由は感情的にならず客観的な事実を伝える

変更を申し出る際、「あの人は嫌いだ」「態度が悪い」といった感情的な言葉だけで伝えると、言った言わないのトラブルになりかねません。

「約束の時間に遅れることが多い」「相談した内容に対する回答が得られない」など、具体的な事実に基づいて理由を説明することが大切です。これにより、相手も状況を理解しやすくなり、スムーズな手続きにつながります。

直接言いにくい場合は新しい事業所や地域包括支援センターに依頼する

どうしても自分たちから現在のケアマネジャーや事業所に解約を伝えにくい場合は、新しく契約する予定のケアマネジャーや地域包括支援センターの担当者に相談し、間に入ってもらうことも一つの方法です。

プロ同士で連絡を取り合ってもらうことで、感情的な対立を避け、事務的に引き継ぎを進めることが可能になります。

お世話になったことへの感謝を伝えて円満に契約を終了する

たとえ不満があって変更する場合でも、これまでお世話になったことに対する感謝の気持ちを伝えることは、社会人としてのマナーであり、円満に契約を終了させるためのコツです。

「家庭の事情で」「条件の合う別の事業所が見つかったので」といった角の立たない理由を添えつつ、「今までありがとうございました」と一言添えるだけで、トラブルのリスクを大きく減らすことができます。

ケアマネジャーを変更することで起こりうるデメリットも理解しておく

変更にはメリットだけでなく、デメリットも存在します。

一からの関係構築が必要
新しいケアマネジャーは、利用者の性格や生活歴、細かな好みをまだ知りません。信頼関係を築くまでには、ある程度の時間とコミュニケーションが必要です。
情報の引き継ぎ漏れのリスク
書類上の引き継ぎは行われますが、言葉のニュアンスや長年の関わりの中で共有されていた暗黙の了解などは伝わらない可能性があります。
サービス内容の一時的な変化
ケアマネジャーの方針が変わることで、これまで利用していたサービスの見直しが提案される場合もあります。

後悔しない良いケアマネジャーの選び方とチェックポイント

こちらの話を傾聴し親身になって相談に乗ってくれるか

良いケアマネジャーの第一条件は「聞く力」です。一方的にサービスを提案するのではなく、利用者や家族の悩み、希望にしっかりと耳を傾け、その背景にある思いを汲み取ろうとする姿勢があるかを確認しましょう。

介護保険制度や地域の社会資源に詳しく情報量が豊富か

介護保険サービスだけでなく、自治体独自の高齢者福祉サービスやボランティア活動、民間サービスなど、地域の社会資源(インフォーマルサービス)にも詳しいケアマネジャーは頼りになります。

選択肢を多く持っていることは、より豊かな生活を提案できる力に直結します。

迅速な対応とフットワークの軽さがあるか

相談に対するレスポンスの早さは、安心感に繋がります。また、電話だけでなく、必要に応じて自宅やサービス事業所に足を運び、実際の状況を目で見て確認してくれる「フットワークの軽さ」も重要なポイントです。

医療機関や介護サービス事業者との連携がスムーズか

ケアマネジャーは、医師や看護師、ヘルパー、デイサービス職員など、多職種と連携するチームの司令塔のような役割を果たします。

地域の医療機関や各事業所と良好な関係を築けているか、連携がスムーズに行えるかは、質の高いケアを受けるために欠かせない要素です。

保有資格や経験年数を確認する

ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格を持つ人は、元々持っている基礎資格(介護福祉士、社会福祉士、看護師など)が異なります。

例えば、医療依存度が高い方であれば看護師資格を持つケアマネジャー、認知症ケアや家族調整が複雑な場合は社会福祉士資格を持つケアマネジャーなど、得意分野が自分の状況に合っているかを確認するのも良い方法です。また、経験年数が長いほど、様々なケースに対応した実績があると考えられます。

ケアマネジャーと良好な関係を築くための上手な付き合い方

介護に対する要望や家族の状況を正直に伝える

最適なケアプランを作成するためには、正確な情報が必要です。身体状況だけでなく、家族の就労状況や経済状況、本人の嗜好など、言いにくいことであっても正直に伝えることが、適切なサポートを受けるための第一歩です。

情報はプライバシー保護の観点で守られますので、隠さずに相談しましょう。

ケアマネジャーに任せきりにせず家族も積極的に関わる

ケアマネジャーは専門家ですが、家族の協力なしには良い介護は実現しません。

「全てお任せします」と丸投げにするのではなく、「こうしたい」「これは困る」といった意思表示を明確にし、一緒に考える姿勢を持つことで、ケアマネジャーもより熱心に提案をしてくれるようになります。

連絡手段や連絡可能な時間帯などのルールを決めておく

「電話は平日の夕方以降にしてほしい」「日中は仕事で出られないのでメール連絡にしてほしい」など、連絡手段や時間帯についてのルールを最初に決めておくと、すれ違いによるストレスを防ぐことができます。

お互いにとって無理のないコミュニケーション方法を共有しておくことが大切です。

感謝の気持ちを言葉にして伝える

ケアマネジャーも人間です。何かしてもらった時に「ありがとう」「助かりました」と感謝の言葉を伝えられると、モチベーションが上がり、「もっとこの人のために頑張ろう」と思うものです。

良好な人間関係は、一方的な要求ではなく、互いのリスペクトから生まれます。

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このコラムの監修者

花尾 奏一(はなお そういち)

保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

有料老人ホームにて介護主任を10年 
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施

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