老人ホームへのおすすめの差し入れ・好まれないもの4選について

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老人ホームへのおすすめの差し入れ・好まれないもの4選について

老人ホームに入居している方のいるご家族に向けて、おすすめの差し入れについてご紹介します。

入居して楽しみが少なくなった家族に、「なにか差し入れをしたい」と思われる方は多いものです。しかし施設ごとにルールもあり、なにを差し入れするべきかと迷われるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、老人ホームの差し入れとしておすすめのもの、好まれないものをそれぞれご紹介します。読んでいただければ、入居者本人に喜んでもらえる差し入れの選び方がおわかりいただけるはずです。

老人ホームの入居者におすすめの差し入れ

老人ホームに入居した方には、差し入れをすると喜ばれます。どのような差し入れをすればよいのか、おすすめのものを4つピックアップしました。

おすすめ1:好物や甘味

老人ホームでの差し入れにおすすめのものとしてまず、入居者の方の好物や甘味などがあげられます。食べものは差し入れとして人気が高く、好きなものを持っていけばきっと喜ばれることでしょう。

施設内でも食事やおやつは出されますが、本人が好むものとは限りません。食事は人にとって楽しみのひとつですから、ぜひ持っていってあげてください。

しかし差し入れとする食べものは、入居者本人の状態を考慮したものとすることが大切です。たとえば飲み込む力が弱くなっている方であれば、飲み込みにくいもの、喉に引っかかりやすいものは避けてください。プリンやゼリーなどであれば安心でしょう。賞味期限が長いものを選ぶ配慮も必要です。

注意点に気をつけながら、好みのものを差し入れれば喜ばれます。

おすすめ2:娯楽品

娯楽品を差し入れするのもおすすめの方法です。老人ホームではゲームやレクリエーションなどが行われますが、どうしても単調な生活となります。本人が娯楽として楽しめるものがあれば、生活にハリが出るはずです。

たとえば、本が好きな方であれば本を差し入れしてもよいでしょう。手芸が好きな方であれば、手芸用品を差し入れるのもおすすめです。

とくに趣味がない方であれば、写真やアルバムなど、見て楽しめるものを差し入れするのもひとつの方法と言えます。入居者の方が毎日の生活のなかで楽しい感情を抱けるものを差し入れしてあげてください。

おすすめ3:日用品

続いてご紹介する老人ホームへの差し入れでおすすめのものは「日用品」です。タオルやハンカチ、肌着、雑貨などが定番。

日用品は自宅と近い生活をするために必要なものです。使い慣れたものが身近にあると、安心感につながります。実用性もあるため、老人ホームで生活をするうえで助かることもあるはずです。

日用品を差し入れするときに意識したいのは、本人の体調や状態にあわせたものを選ぶことです。そのときどきの状況を考えたうえで、ご本人が喜びそうなものを差し入れするのがポイントとなります。

関連記事:老人ホームに入居するときの便利グッズは?必需品や注意点も解説

おすすめ4:お花

誕生日などの記念日に差し入れするなら、お花が喜ばれます。お花をもらって喜ばない方はほとんどいません。しかも記念日であればなおさらです。

しかし生花はすぐに枯れやすく、手入れも必要となります。そのためプリザーブドフラワーやハーバリウムなど、手入れをしなくても長く飾っておけるお花がとくにおすすめです。

記念日に老人ホームに入居している家族に差し入れをしたいと思われるなら、長期保存できるお花をおすすめします。

関連記事:老人ホームの入居にかかる費用は?相場と安く抑えるポイント

老人ホームの入居者に好まれない差し入れ

老人ホームへの差し入れでおすすめのものをご紹介しました。しかし反対に、好まれないものがあることも事実です。

好まれない差し入れも把握したうえで、入居者の方に喜んでもらえるものを選んでください。

好まれないもの1:量の多い弁当や出前

老人ホームの差し入れとしておすすめしないものとして、量の多い弁当や出前などの食品があげられます。施設では1日3回の食事が提供されます。もし差し入れとして弁当や出前などを渡すと、その後の食事が食べられなくなってしまうこともあるでしょう。

食事が食べられない場合、食事提供を止める手続きなどが必要となってしまい、施設の方にも迷惑となるかもしれません。

とくに弁当や出前は賞味期限がその日中であることも多く、「早く食べなければ」と思われ、負担になることも考えられます。少しのお菓子であれば問題ないでしょうが、量の多い弁当や出前などは避けてください。

好まれないもの2:香りの強いもの

香りの強いものも差し入れとしてはふさわしくありません。老人ホームでは多くの方が共同生活を送っています。香りの強いものは、周りにいる方への迷惑になってしまうかもしれません。香りの強いものは食べもの、香水などいずれであっても避けるべきです。

老人ホームに入居している方のなかには、食事制限を課されている方もいます。食事制限中の方であれば、香りの強い食べもので食べものへの欲求不満が生じることもあるでしょう。その他の方への配慮として、香りの強いものの差し入れはやめてください。

好まれないもの3:身体にあわない食べ物

差し入れとして好まれないもののひとつとして、身体や健康状態にあわない食べものもあげられます。たとえば嚥下機能が低くなっている方への差し入れとして、おせんべいなどの硬いものを渡すのはふさわしくありません。

差し入れを選ぶときには本人の身体のことを考えてください。もし判断できないようなら、施設のスタッフの方に相談するのもよいでしょう。老人ホームへの差し入れは、あくまでも入居者本人が喜ぶものを選ぶのがおすすめです。

好まれないもの4:施設への持ち込みが禁止されているもの

最後に、施設への持ち込みが禁止されているものを差し入れることは避けてください。施設によってルールは違いますが、生の食べ物や餅・団子・手作りのものなどは禁止されていることが多い傾向です。

生の食べ物や手作りのものは、食中毒の可能性が高まります。餅や団子は喉につまらせてしまうことがないとも限りません。施設のルールに従って、本人の好みにあうものを差し入れるようにしてください。

職員や他の入居者への差し入れはできる?

老人ホームの職員の方や、他の入居者の方への差し入れはできます。しかし基本的には必要ありません。

入居・退去する場合の挨拶やお礼を兼ねて、職員の方に差し入れをする方もいます。渡しても渡さなくてもどちらでもよいものですが、渡したい場合は職員全員で分けられる個包装のお菓子などがよいでしょう。ただし高価すぎるものを渡すと反対に気を使わせてしまうことがあるため、安価なもので構いません。

しかし他の入居者の方への差し入れは、フロア内の人間関係を悪くする原因となることもありあまりおすすめできません。たとえばフロア内で差し入れをもらった人ともらわなかった人がいた場合のことです。もらっていない人は嫉妬したり、劣等感を抱いたりするかもしれません。

職員や他の入居者への差し入れは難しいものです。基本的には渡す必要がないものであり、用意しなくても構いません。

関連記事:老人ホームに面会ルールはある?適切な時間や頻度なども紹介

老人ホームへのおすすめ差し入れの参考に

いかがでしたでしょうか?この記事を読んでいただくことで、老人ホームへのおすすめの差し入れがご理解いただけたと思います。

老人ホームに入居していると生活が単調になりがちで、気の利いた差し入れは喜ばれるものです。本人の身体や健康状態、好みなどを考慮して、喜んでもらえる差し入れを準備してください。

笑がおで介護紹介センターでは、老人ホーム入居前後のご相談も承っています。もし老人ホームでのおすすめの差し入れに迷われているなら、ぜひ笑がおで介護紹介センターの無料相談をご利用ください。

監修者

花尾 奏一(はなお そういち)

保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

有料老人ホームにて介護主任を10年 
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施

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