認知症の種類を一覧で解説|4大認知症の特徴・症状・原因・対応の違いとは

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認知症の種類を一覧で解説|4大認知症の特徴・症状・原因・対応の違いとは
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「認知症」と一言でいっても、実はさまざまな種類があることをご存知でしょうか。認知症は特定の病気の名前ではなく、脳の機能が低下することで日常生活に支障が出ている「状態」の総称です。そして、その原因となる病気によって、現れる症状や進行の仕方、そして適切な対応方法も大きく異なります。

日本で最も多いアルツハイマー型認知症をはじめ、脳の血管障害が原因となる血管性認知症、リアルな幻視が特徴的なレビー小体型認知症など、代表的なものから治療によって改善する可能性があるものまで、その種類は多岐にわたります。

この記事では、認知症の代表的な種類である「4大認知症」を中心に、それぞれの特徴、症状、原因、そしてご本人への対応のポイントを分かりやすく解説します。また、認知症の基本的な症状である「中核症状」と、それによって引き起こされる「行動・心理症状(BPSD)」についても詳しく説明します。

ご本人やご家族がこれから安心して生活していくためには、まず認知症の種類と症状を正しく理解することが第一歩です。この記事が、認知症への理解を深め、適切な対応やご本人に合った住まい探しのきっかけとなれば幸いです。

認知症とは「病名」ではなく「状態」を示す言葉

認知症は、特定の病名を指す言葉ではありません。さまざまな原因によって脳の細胞が壊れたり、働きが悪くなったりすることで記憶力や判断力などの認知機能が低下し、日常生活全般に支障が出ている「状態」のことを指します。

かつては「痴呆(ちほう)」と呼ばれていましたが、言葉の持つ響きへの配慮から、2004年に厚生労働省の用語検討会によって「認知症」への変更が提言され、現在では一般的に使用されています。誰にでも起こりうる、とても身近な脳の病気による症状の一つなのです。

認知症と「もの忘れ」の具体的な違い

年齢を重ねると誰でも「もの忘れ」を経験しますが、認知症による「記憶障害」と加齢による「もの忘れ」は根本的に異なります。最も大きな違いは、体験したこと自体を忘れてしまうかどうかです。

例えば、昨日の夕食のメニューを思い出せないのは「もの忘れ」ですが、夕食を食べたこと自体を忘れてしまうのが認知症による記憶障害です。以下の表で具体的な違いを確認してみましょう。

項目 加齢による「もの忘れ」 認知症による「記憶障害」
忘れる範囲 体験の一部を忘れる(例:夕食のメニュー) 体験したこと自体を忘れる(例:夕食を食べたこと)
自覚の有無 もの忘れの自覚がある 忘れたことの自覚がないことが多い
探し物 自分で探そうとする。「確かここに置いたはず…」 探し物をしたこと自体を忘れ、誰かに盗られたと思い込むことがある
進行 症状はあまり進行しない 症状が徐々に進行していく
日常生活への影響 大きな支障はない 支障が出てくる

加齢によるもの忘れは脳の生理的な老化現象ですが、認知症は病気によるものです。そのため、認知症のサインに早く気づき、適切な対応を始めることが非常に重要になります。

認知症の主な種類と割合

認知症を引き起こす原因となる病気は70種類以上あるといわれていますが、その中でも特に多いのが「アルツハイマー型認知症」「血管性認知症」「レビー小体型認知症」「前頭側頭型認知症」の4つです。これらは「4大認知症」と呼ばれています。

認知症の種類別割合をグラフで比較

日本の認知症高齢者の中で、どの種類の認知症がどれくらいの割合を占めているのでしょうか。調査によると、最も多いのはアルツハイマー型認知症で、全体の半数以上を占めています。

認知症の種類 割合
アルツハイマー型認知症 約60~70%
血管性認知症 約15~20%
レビー小体型認知症 約5~10%
前頭側頭型認知症 約1%
その他 約5~10%

※出典や調査によって数値は若干異なりますが、おおよその割合として参考にしてください。

このように、アルツハイマー型認知症が大多数を占めていますが、血管性認知症やレビー小体型認知症も決して少なくありません。それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。

代表的な4大認知症

ここからは、代表的な4つの認知症について、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

アルツハイマー型認知症
脳に特殊なたんぱく質がたまることで神経細胞が壊れ、脳が萎縮していく病気です。新しいことが覚えられない記憶障害から始まることが多いのが特徴です。
血管性認知症
脳梗塞や脳出血など、脳の血管の病気によって神経細胞が壊れて発症します。症状の現れ方に波があり、できることとできないことが混在する「まだら認知症」が特徴です。
レビー小体型認知症
脳に「レビー小体」という特殊なたんぱく質が現れることで発症します。リアルな幻視や、手足の震えといったパーキンソン症状が特徴的にみられます。
前頭側頭型認知症
脳の前頭葉と側頭葉が萎縮することで発症します。感情や理性をコントロールする部分が障害されるため、人格の変化や社会性の欠如といった症状が目立ちます。

【4大認知症の種類①】アルツハイマー型認知症の特徴

アルツハイマー型認知症は、認知症の中で最も患者数が多い種類です。アミロイドβタウといった特殊なたんぱく質が脳内に蓄積し、神経細胞がダメージを受けることで発症します。女性に多くみられる傾向があります。

アルツハイマー型認知症の主な症状と進行段階

症状はゆっくりと進行し、一般的に「初期」「中期」「後期」の3段階に分けられます。進行のスピードには個人差があります。

初期症状:記憶障害(新しいことが覚えられない)

  • ついさっきの出来事や約束を忘れる。
  • 同じことを何度も言ったり、聞いたりする。
  • 物の置き場所を忘れ、誰かに盗られたと思い込むことがある(もの盗られ妄想)。

初期段階では、日常生活に大きな支障がないことも多く、本人も周囲も単なる「もの忘れ」だと思い込みがちです。しかし、体験そのものを忘れてしまうのが特徴で、病気の進行とともに症状は顕著になります。

中期症状:判断力の低下や見当識障害

  • 時間や場所が分からなくなる(見当識障害)。
  • 料理や買い物など、段取りが必要なことができなくなる(実行機能障害)。
  • 慣れた道で迷子になることがある。
  • 季節に合わない服装をする。

中期になると、記憶障害に加えて理解力や判断力も低下してきます。時間や場所の感覚が不確かになり、一人での外出が難しくなることもあります。不安から、徘徊や興奮といった症状(BPSD)が現れやすくなる時期でもあります。

後期症状:身体機能の低下やコミュニケーション困難

  • 家族の顔が分からなくなる。
  • 言葉を発することが少なくなり、意思疎通が難しくなる。
  • 食事や着替え、排泄など、身の回りのことに介助が必要になる。
  • 歩行が困難になり、寝たきりの状態になることもある。

後期には脳の萎縮がさらに進み、身体機能にも影響が及びます。コミュニケーションが難しくなりますが、感情は残っているとされています。穏やかに過ごせるような環境づくりが大切になります。

アルツハイマー型認知症の原因

脳の神経細胞の周りに「アミロイドβ」、神経細胞の中に「タウ」という異常なたんぱく質が長年にわたって蓄積し、神経細胞を破壊して脳を萎縮させることが原因と考えられています。なぜこれらのたんぱく質がたまるのか、根本的な原因はまだ完全には解明されていません。

治療法と本人への対応ポイント

根本的な治療法はまだ確立されていませんが、薬物療法によって病気の進行を緩やかにしたり、症状を軽くしたりすることは可能です。抗認知症薬が用いられるほか、不安や妄想などのBPSDに対しては、症状を和らげる薬が処方されることもあります。

本人への対応では、記憶障害があることを前提とした関わりが重要です。忘れていることを指摘したり、問い詰めたりするのではなく、本人の気持ちに寄り添い、安心感を与えるような対応を心がけましょう。

【4大認知症の種類②】血管性認知症の特徴

血管性認知症は、脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といった脳血管障害によって、脳の一部に血液が届かなくなり、神経細胞が死んでしまうことで発症します。アルツハイマー型に次いで多く、男性にやや多い傾向があります。

血管性認知症の主な症状

脳のどの部分がダメージを受けたかによって症状は異なります。そのため、できることとできないことが比較的はっきりと分かれているのが特徴です。

まだら認知症(できることとできないことが混在)

障害された脳の機能は失われますが、障害されていない部分の機能は保たれる傾向にあります。これを「まだら認知症」と呼びます。例えば、記憶力は低下しているのに、以前と変わらずに囲碁を打つことができる、といったケースです。

感情失禁(感情のコントロールが難しい)

感情のコントロールが効きにくくなる「感情失禁」も特徴的な症状です。ちょっとしたことで怒ったり、急に泣き出したりと、感情の起伏が激しくなります。これは本人の意思とは関係なく起こる症状であり、周囲の理解が必要です。

その他、歩行障害(小刻み歩行、すり足など)や、呂律が回らない、飲み込みにくいといった麻痺性の症状が現れることもあります。

血管性認知症の原因となる生活習慣病

血管性認知症の最大の原因は、脳血管障害を引き起こす動脈硬化です。動脈硬化を促進する高血圧、糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病がある人は、発症リスクが高まります。

治療法と再発予防のポイント

一度壊れてしまった脳細胞を元に戻すことはできません。そのため、治療の主な目的は、脳血管障害の再発を防ぎ、症状の悪化を食い止めることです。

薬物療法では、脳の血流を改善する薬や、血栓ができるのを防ぐ薬が使われます。同時に、原因となる生活習慣病(高血圧、糖尿病など)の治療をきちんと行うことが最も重要です。食事療法や運動療法、禁煙など、生活習慣の見直しが再発予防の鍵となります。

【4大認知症の種類③】レビー小体型認知症の特徴

レビー小体型認知症は、脳の神経細胞の中に「レビー小体」という異常なたんぱく質のかたまりができることで発症します。アルツハイマー型認知症、パーキンソン病との関連が深いと考えられており、診断が難しいケースもあります。

レビー小体型認知症の主な症状

症状の現れ方に波があり、頭がはっきりしている時と、ぼーっとしている時の差が激しいのが特徴です。

リアルな幻視(人や虫などが見える)

「知らない人が部屋に座っている」「虫がたくさん壁を這っている」など、非常に具体的でリアルな幻視が繰り返し現れます。本人にとっては現実の光景として見えているため、否定せずに話を聞き、不安を取り除くような対応が大切です。

パーキンソン症状(手足の震えや歩行障害)

筋肉がこわばる、手足が震える、動作がゆっくりになる、小刻みに歩くといった、パーキンソン病に似た運動症状が現れます。転倒しやすくなるため、室内の段差をなくすなどの環境整備が重要になります。

レム睡眠行動異常症

眠りの浅いレム睡眠中に、大声で寝言を言ったり、手足を激しく動かしたりする症状です。夢の内容に反応して行動していると考えられており、認知症の初期症状として現れることもあります。

レビー小体型認知症の原因

脳の神経細胞に「αシヌクレイン」というたんぱく質を主成分とする「レビー小体」が蓄積することが原因です。レビー小体が大脳皮質に広く現れるとレビー小体型認知症、脳幹に現れるとパーキンソン病を発症すると考えられています。

治療法と本人への対応ポイント

アルツハイマー型認知症と同様に、進行を遅らせるための抗認知症薬が使われることがあります。ただし、薬に対して過敏に反応し、副作用が強く出ることがあるため、専門医による慎重な処方が必要です。特に、幻視などに対して抗精神病薬を使用すると、パーキンソン症状が悪化する危険性があるため注意が求められます。

対応のポイントは、幻視を否定しないことです。本人の見えている世界を理解しようと努め、「それは怖いですね」などと共感的な姿勢で接することが、本人の安心につながります。

【4大認知症の種類④】前頭側頭型認知症の特徴

前頭側頭型認知症は、脳の前方にある前頭葉と側頭葉が萎縮することで起こる認知症です。思考、感情、行動などをつかさどる部分が障害されるため、他の認知症とは異なり、記憶障害よりも人格の変化や行動の異常が先に目立つのが特徴です。比較的若い65歳未満で発症する若年性認知症の原因の一つでもあります。

前頭側頭型認知症の主な症状

症状のタイプによっていくつかの型に分けられますが、代表的な症状は以下の通りです。

人格変化と社会性の欠如

  • 他人の気持ちを考えず、自己中心的な言動をとる。
  • 万引きなど、反社会的な行動をとってしまうことがある。
  • 身だしなみに無頓着になる。
  • 感情が鈍くなり、無関心・無気力になる(アパシー)。

これまで温厚だった人が怒りっぽくなったり、社会のルールを守れなくなったりするなど、まるで人が変わったような変化がみられます。病気の症状によるものだと理解することが重要です。

同じ行動を繰り返す常同行動

毎日同じ時間に同じコースを散歩する、同じものばかり食べ続けるなど、決まりきった行動を儀式のように繰り返します。これを止めさせようとすると、本人は混乱し、興奮してしまうことがあります。

前頭側頭型認知症の原因

原因はまだ十分に解明されていませんが、脳の前頭葉や側頭葉に異常なたんぱく質(TDP-43やタウなど)が蓄積し、神経細胞が失われることで発症すると考えられています。一部は遺伝性であることも分かっています。

治療法と本人への対応ポイント

残念ながら、現時点で有効な治療薬はありません。そのため、本人が穏やかに過ごせるような環境を整える「非薬物療法」が中心となります。

対応のポイントは、本人の行動を無理に止めさせたり、叱ったりしないことです。常同行動などは、本人のこだわりや安心感につながっている場合もあります。危険がない範囲で見守り、本人のペースに合わせることが大切です。決まった日課を作ることで、穏やかに過ごせることもあります。

その他にもある認知症の種類

4大認知症以外にも、さまざまな原因で起こる認知症があります。

若年性認知症

65歳未満で発症する認知症を総称して「若年性認知症」と呼びます。働き盛りや子育て世代で発症するため、本人や家族の経済的、心理的な負担が大きくなる傾向があります。原因疾患で最も多いのはアルツハイマー型認知症ですが、前頭側頭型認知症や血管性認知症も比較的多いとされています。

アルコール性認知症

長期間にわたるアルコールの大量摂取によって脳が萎縮し、認知機能が低下する状態です。物忘れや意欲の低下、人格の変化などがみられます。早期に断酒し、適切な治療を受けることで、症状の改善が期待できる場合があります。

治療で改善する可能性がある認知症

認知症の中には、原因となっている病気を治療することで、症状が改善したり治ったりするものがあります。これらは「治る認知症(Treatable Dementia)」とも呼ばれ、早期発見・早期治療が非常に重要です。

正常圧水頭症

脳の中心部にある脳室に、脳脊髄液という液体が過剰にたまることで脳を圧迫し、症状を引き起こします。「歩行障害」「認知機能障害」「尿失禁」の3つが特徴的な症状です。手術で脳室にたまった髄液を排出させることで、劇的に症状が改善することがあります。

慢性硬膜下血腫

頭をぶつけたことなどが原因で、脳を覆う硬膜の下にじわじわと血液がたまり、血腫が脳を圧迫する病気です。高齢者の場合、軽い打撲でも発症することがあります。手術で血腫を取り除くことで、症状の改善が期待できます。

認知症の症状「中核症状」と「行動・心理症状(BPSD)」とは

認知症の症状は、大きく「中核症状」「行動・心理症状(BPSD)」の2つに分けられます。この2つを理解することは、適切なケアを行う上で非常に重要です。

中核症状:脳の機能低下による直接的な症状

中核症状は、脳の神経細胞が壊れることによって直接引き起こされる、認知機能の障害です。認知症の種類や進行度によって現れ方は異なりますが、誰にでも起こりうる基本的な症状です。

記憶障害
新しいことを覚えられず、過去の体験を忘れてしまいます。
見当識障害
時間、場所、人物などが分からなくなります。
理解力・判断力の低下
物事を順序立てて考えたり、複数の情報を同時に処理したりすることが難しくなります。
実行機能障害
計画を立てて物事を実行することが困難になります。例えば、料理の手順が分からなくなるなどです。

行動・心理症状(BPSD):本人の性格や環境が影響する二次的な症状

BPSDは「Behavioral and Psychological Symptoms of Dementia」の略で、日本語では「行動・心理症状」と訳されます。中核症状がベースとなり、そこに本人の性格、身体的な苦痛、不安や焦り、周囲の環境や人間関係などが複雑に絡み合って現れる二次的な症状です。

BPSDは、周囲の関わり方や環境調整によって、改善・軽減させることが可能です。

不安・うつ状態
できなくなることが増え、将来への不安から気持ちが落ち込んだり、意欲がなくなったりします。
妄想・幻覚・幻視
「財布を盗られた(もの盗られ妄想)」といった妄想や、実際にはないものが見える幻覚・幻視が現れます。
徘徊・不穏・興奮
目的もなく歩き回ったり、急にそわそわして落ち着かなくなったり、大声を出したりします。
暴言・暴力・介護抵抗
不安や混乱から、暴言を吐いたり、介護を拒否したりすることがあります。

認知症の早期発見と受診の重要性

「もしかして認知症かも?」と感じても、本人も家族も認めたくない気持ちから、受診をためらってしまうケースは少なくありません。しかし、早期に受診し、診断を受けることには大きなメリットがあります。

治療によって改善する可能性のある認知症(正常圧水頭症など)を早期に発見できたり、薬物療法で進行を遅らせることができたりします。また、診断を受けることで、介護保険サービスなどの公的な支援を受けられるようになり、本人や家族の負担を軽減することにもつながります。

認知症のサインに気づいたら何科を受診するべきか

認知症が疑われる場合、まずはかかりつけ医に相談するのが第一歩です。その上で、専門の医療機関を紹介してもらうと良いでしょう。専門の診療科には以下のようなものがあります。

  • もの忘れ外来
  • 認知症疾患医療センター
  • 老年科(老年内科)
  • 精神科
  • 神経内科

認知症の検査内容と流れ

医療機関では、以下のような検査を組み合わせて総合的に診断が行われます。

問診
本人や家族から、いつからどのような症状があるか、既往歴や生活の様子などを詳しく聞き取ります。
神経心理学検査
質問に答えたり、図形を描いたりする簡単なテストで、記憶力や見当識などの認知機能の状態を評価します。
画像検査
CTやMRIなどで脳の萎縮の程度や脳血管障害の有無などを調べます。脳の血流を調べるSPECT検査などが行われることもあります。
血液検査など
他の身体疾患が隠れていないかを確認するために行われます。

認知症の方への基本的な対応と心がまえ

認知症の方と接するときは、病気への理解に基づいた対応を心がけることで、本人の混乱や不安を和らげ、穏やかな生活を支えることができます。

驚かせない・急がせない・自尊心を傷つけない

これは「3つのない」と呼ばれる、認知症ケアの基本原則です。

驚かせない
後ろから急に声をかけるのではなく、相手の視界に入ってから、穏やかな口調で話しかけましょう。
急がせない
行動や返答がゆっくりになっても、急かさずに本人のペースを尊重しましょう。
自尊心を傷つけない
失敗を責めたり、子ども扱いしたりせず、一人の人間として尊厳を持って接することが大切です。

本人の話を傾聴し共感する姿勢を示す

たとえ事実と違うことであっても、まずは本人の話に耳を傾け、「そうだったのですね」「不安でしたね」と気持ちを受け止めることが重要です。頭ごなしに否定されると、本人は混乱し、心を閉ざしてしまいます。共感的な姿勢は、本人との信頼関係を築く上で欠かせません。

介護者が一人で抱え込まない環境づくり

認知症の介護は長期にわたることが多く、介護者が心身ともに疲れ果ててしまうことも少なくありません。一人で、あるいは家族だけで抱え込まず、地域包括支援センターやケアマネジャーに相談し、デイサービスやショートステイなどの介護サービスを積極的に利用しましょう。介護者が休息をとることは、良い介護を続けるために不可欠です。

認知症の方が安心して暮らせる住まいとは

認知症が進行し、在宅での生活が難しくなってきた場合、施設への入居も選択肢の一つとなります。認知症の方を受け入れている施設には、さまざまな種類があります。

在宅介護を支える介護サービス

住み慣れた自宅で暮らし続けたいと希望する場合、以下のような介護保険サービスを利用することで、在宅での生活を支援できます。

  • デイサービス(通所介護)
  • 訪問介護(ホームヘルプ)
  • ショートステイ(短期入所生活介護)
  • 小規模多機能型居宅介護

認知症ケアに特化したグループホーム

グループホーム(認知症対応型共同生活介護)は、認知症の診断を受けた高齢者が、5~9人の少人数で共同生活を送る施設です。家庭的な雰囲気の中で、スタッフの支援を受けながら、食事の支度や掃除などを共同で行います。住み慣れた地域で、顔なじみのスタッフや入居者と関わりながら生活できるのが特徴です。

24時間体制で安心の介護付き有料老人ホーム

介護付き有料老人ホームは、食事や清掃などの生活支援に加え、24時間体制で介護スタッフによる身体介護サービスを受けられる施設です。看護師が日中常駐している施設も多く、医療的なケアが必要な方や、認知症の症状が進行して常時見守りが必要な方でも安心して暮らすことができます。認知症ケアに力を入れている施設も増えています。

認知症の施設探しは「笑がおで介護紹介センター」へご相談ください

認知症の症状や進行度は一人ひとり異なり、最適な住まいも変わってきます。「どの施設が合っているのか分からない」「認知症の受け入れ体制が整った施設を探したい」など、施設選びでお悩みではありませんか。

認知症の方の施設探しは、専門的な知識と経験を持つプロに相談するのが安心です。

専門の相談員が無料でご希望に合う施設をご提案します

「笑がおで介護紹介センター」では、介護業界に精通した専門の相談員が、無料で施設探しのお手伝いをいたします。ご本人の心身の状態やご希望、ご予算などを丁寧にお伺いし、数ある施設の中から最適な選択肢をご提案します。

見学の予約や同行、入居に関する手続きのサポートまで、一貫してご支援いたしますので、ぜひお気軽にご相談ください。あなたとご家族が、笑顔で安心して暮らせる未来のために、私たちが全力でサポートいたします。

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このコラムの監修者

花尾 奏一(はなお そういち)

保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

有料老人ホームにて介護主任を10年 
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施

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