ペットと暮らせる老人ホーム・介護施設|入居条件や費用、探し方の注意点を解説

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ペットと暮らせる老人ホーム・介護施設|入居条件や費用、探し方の注意点を解説

「長年連れ添ったペットと離れたくない」「ペットがいるから施設への入居をためらってしまう」高齢者施設への入居を検討する際に、大切なペットの存在が大きな悩みとなる方は少なくありません。しかし近年、ペットとの暮らしを継続できる老人ホームや介護施設が少しずつ増えていることをご存知でしょうか。この記事では、ペットと一緒に入居できる老人ホーム・介護施設の種類や特徴、入居にかかる費用、そして入居前に必ず確認すべき注意点を詳しく解説します。ペットと暮らすことは、高齢者にとって精神的な安定や身体機能の維持など、多くのメリットをもたらします。一方で、入居できる施設の種類が限られたり、追加の費用が必要になったりするなどの側面もあります。この記事を最後までお読みいただくことで、ペットとの新しい生活を安心してスタートさせるための知識が身につき、ご自身に合った施設探しの第一歩を踏み出すことができるでしょう。

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ペットと暮らせる老人ホーム・介護施設とは

長年、家族の一員として暮らしてきたペットは、高齢者にとってかけがえのない存在です。施設への入居を機に、そんな大切な存在と離れ離れになってしまうのは、非常につらいことです。そうした背景から、近年ではペットと一緒に入居できる「ペット共生型」の高齢者向け住まいが注目を集めています。まずは、ペットと暮らせる老人ホーム・介護施設の現状と、ペットとの暮らしが高齢者にもたらす素晴らしい効果について見ていきましょう。

増加傾向にあるペット共生型の高齢者向け住まい

一般社団法人ペットフード協会の「2023年(令和5年)全国犬猫飼育実態調査」によると、犬の飼育者では60代が最も高い割合を占めるなど、高齢者層におけるペットの存在が大きくなっています。こうした社会的なニーズの高まりを受け、すべての施設ではありませんが、ペットとの入居を許可する老人ホームや介護施設は増加傾向にあります

特に、民間企業が運営する有料老人ホームサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)を中心に、ペット共生をコンセプトにした施設や、入居条件としてペット可とする施設が増えてきました。施設側も、ペットがいることによるポジティブな効果に着目し、入居者のQOL(Quality of Life、生活の質)向上を目指す取り組みの一つとして、積極的に受け入れ体制を整え始めています。

ペットと暮らすことによる高齢者へのメリット

ペットとの暮らしは、ただ癒やしを与えてくれるだけではありません。高齢者の心身に多くの良い影響をもたらすことが、さまざまな研究でわかっています。これを「アニマルセラピー」の効果と呼ぶこともあります。

精神的な安定と癒やし

動物と触れ合うことで、「オキシトシン」というホルモンが分泌されることが知られています。オキシトシンは、ストレスを軽減し、幸福感や安心感をもたらすことから「幸せホルモン」とも呼ばれます。ペットを撫でたり、寄り添って眠ったりすることで、日々の不安や孤独感が和らぎ、精神的な安定につながります。

特に、環境の変化が大きい施設での新しい生活において、慣れ親しんだペットがそばにいることは、何物にも代えがたい心の支えとなるでしょう。

生活リズムの維持と身体機能の向上

ペットの世話は、規則正しい生活を送るための良いきっかけになります。決まった時間に餌をあげたり、犬であれば散歩に連れて行ったりすることで、自然と生活リズムが整います。

また、散歩や遊び、ブラッシングなどの日常的な世話は、適度な運動となり、身体機能の維持・向上に役立ちます。体を動かす機会が増えることで、食欲が増進したり、夜にぐっすり眠れたりといった副次的な効果も期待できるでしょう。

社会的なつながりの創出

ペットの存在は、他の入居者や施設のスタッフとのコミュニケーションを円滑にするきっかけにもなります。「可愛いわね」「お名前はなんていうの?」といった会話から自然な交流が生まれ、新たな人間関係を築きやすくなります。

ペットの話題を通じて会話が弾むことで、施設での孤立を防ぎ、社会的なつながりを維持することにもつながります。これは、施設での生活をより豊かで楽しいものにするための重要な要素です。

ペットと入居できる老人ホーム・介護施設の種類と特徴

ペットと一緒に入居できる施設は、主に民間が運営する施設に限られるのが現状です。公的な施設である特別養護老人ホーム(特養)や介護老人保健施設(老健)などでは、衛生管理やアレルギーを持つ他の入居者への配慮から、ペットの持ち込みは原則として認められていません。ここでは、ペットとの入居が可能な代表的な施設の種類と、それぞれの特徴について解説します。

有料老人ホーム(介護付・住宅型)

有料老人ホームは、民間企業によって運営されており、施設ごとに多種多様なサービスや設備が提供されています。そのため、ペット可の施設を見つけやすいのが特徴です。

介護付有料老人ホーム
食事や清掃といった生活支援サービスに加えて、施設に常駐するスタッフから24時間体制で介護サービスを受けられます。要介護度が高い方でも、ペットとの暮らしを続けやすい環境が整っています。ただし、ペットの世話は基本的に飼い主自身が行うことが前提となります。
住宅型有料老人ホーム
生活支援サービスが中心で、介護サービスは外部の事業者と個別に契約して利用します。比較的、自立した生活が送れる方向けの施設です。レクリエーションやイベントが充実している施設も多く、ペット関連のサークル活動などがある場合もあります。

有料老人ホームは、施設によってペットに関するルールが大きく異なるため、ドッグランの有無や、飼い主の体調が悪い時のサポート体制などを事前にしっかり確認することが重要です。

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は、高齢者向けの賃貸住宅という位置づけです。安否確認や生活相談サービスが義務付けられていますが、それ以外のサービスは比較的自由度が高いのが特徴です。

一般的な賃貸物件と同様に「ペット可」の物件が多く、自宅に近い感覚でペットとの生活を続けられます。ただし、介護が必要になった場合は、有料老人ホームと同様に外部の介護サービス事業者と契約する必要があります。居室内にキッチンや浴室が完備されていることが多く、プライバシーを確保しながら自分のペースでペットと暮らしたい方に向いています。

グループホーム

グループホームは、認知症の診断を受けた高齢者が、5~9人程度の少人数単位で共同生活を送る施設です。家庭的な雰囲気の中で、専門スタッフの支援を受けながら自立した生活を目指します。

施設によっては、アニマルセラピーの一環として犬や猫を飼育している「看板犬」「看板猫」がいる場合があります。ただし、ご入居者自身がペットを連れて入居できるケースは非常に稀です。もし入居を希望するグループホームに動物がいる場合は、ご自身にアレルギーがないかなどを事前に確認しておくと良いでしょう。

入居にかかる費用・料金の目安

ペットと暮らせる老人ホームでは、一般的な施設でかかる費用に加えて、ペットのための追加費用が必要になる場合があります。事前に費用の内訳をしっかり把握し、無理のない資金計画を立てることが大切です。

ペットのための追加費用とは

ペットと暮らすために必要となる主な追加費用には、入居時にかかる「初期費用」と、毎月継続的にかかる「月額費用」があります。

入居時にかかる初期費用

敷金の割増
一般的な賃貸住宅と同様に、退去時の原状回復費用(傷や匂いの修繕など)に充てるため、敷金が通常より1ヶ月分多く上乗せされることがあります。
保証金・協力金
施設によっては、ペットの飼育に関する保証金や協力金の支払いが必要な場合があります。
その他
ペット専用の設備(脱走防止の柵など)を設置するための費用などがかかるケースもあります。

毎月かかる費用

ペット管理費・共益費
共用施設(ドッグランなど)の維持管理費や、ペット関連サービスの費用として、月額数千円から1万円程度の費用が設定されていることがあります。
ペットシッター・世話代行費用
飼い主の体調不良時や外出時に、施設のスタッフや提携業者にペットの世話(散歩、餌やりなど)を依頼する場合に発生する費用です。
ペット保険料や医療費、フード代など
これらは施設に支払う費用ではありませんが、ペット自身の生活費として別途考慮しておく必要があります。

一般的な施設との費用比較

ペットと暮らせる施設は、そうでない施設に比べて、どのくらいの費用差があるのでしょうか。あくまで目安ですが、一般的な施設との費用比較を以下の表にまとめました。

費用項目 ペット可の施設 一般的な施設 備考
初期費用(入居一時金) 0円~数千万円 0円~数千万円 施設による差が大きい
敷金 家賃の2~3ヶ月分 家賃の1~2ヶ月分 1ヶ月分程度上乗せされる傾向
月額利用料(家賃・管理費・食費など) 15万円~40万円 13万円~35万円 ペット管理費などが上乗せされる
介護サービス費 自己負担(1~3割) 自己負担(1~3割) 要介護度に応じて変動(同額)
その他(ペット関連費) 1万円~3万円 0円 医療費、フード代、消耗品など
合計(月額目安) 17万円~45万円程度 14万円~38万円程度 上記費用の合算(介護度による)

※上記はあくまで一般的な目安であり、施設の立地やサービス内容によって費用は大きく異なります。

表からもわかるように、ペットと暮らせる施設は、敷金の割増やペット管理費などがかかるため、一般的な施設に比べて費用がやや高くなる傾向があります

入居前に確認すべき8つの注意点と条件

ペットとの新しい生活をスムーズに始めるためには、契約前の確認が非常に重要です。「こんなはずではなかった」という後悔をしないためにも、以下の8つのポイントは必ずチェックしましょう。

入居できるペットの種類・大きさ・頭数

施設によって、受け入れ可能なペットの条件は細かく定められています。

種類
犬や猫は許可されていても、小鳥や爬虫類(はちゅうるい)は不可など、動物種に制限がある場合があります。
大きさ
「体重10kg以下の小型犬のみ」といった体重制限や、「体高40cmまで」といった体格の制限が設けられていることがほとんどです。
頭数
「1室につき1匹まで」など、飼育できる頭数に上限が定められています。

これらの条件は、施設のパンフレットや重要事項説明書に記載されていますので、必ず確認しましょう。

ペットの飼育に関するルール

他の入居者と快適に暮らすために、飼育に関するルールが設けられています。

基本的なしつけ
「無駄吠えをしない」「トイレのしつけができている」といった基本的なしつけが入居の条件となることがほとんどです。
共用スペースでのマナー
廊下やエレベーターなどの共用スペースでは、必ずリードを着用するか、ケージに入れるといったルールがあります。
衛生管理
排泄物の処理方法や、居室の清掃・消臭に関する規定も確認しておきましょう。

飼い主の健康状態とペットの世話の範囲

ペットの世話は、基本的に飼い主自身が行うことが前提です。しかし、ご自身の体調が悪化した場合に、施設側がどこまでサポートしてくれるのかは非常に重要なポイントです。

世話の代行サービス
散歩や餌やり、トイレの掃除などを代行してくれるサービスはあるか。
サービスの料金
代行サービスは無料なのか、有料なのか。有料の場合は、料金体系(1回あたり、月額など)を確認しましょう。

将来的に介護が必要になることを見据えて、サポート体制が整っている施設を選ぶと安心です。

ペット専用の設備や共用スペースの有無

ペットとの生活をより豊かにするための設備が整っているかも確認しましょう。

ドッグラン
敷地内にノーリードで遊ばせることができるドッグランがあるか。
足洗い場
散歩から帰ってきた際に、ペットの足を清潔に保つための設備があるか。
グルーミングルーム
シャンプーやブラッシングができる専用の部屋があるか。
ペット同伴可能な共有スペース
談話室など、ペットと一緒に入れる共有スペースがあるか。

これらの設備の有無は、ペットとの生活の質に直結します。

ペットの健康管理や予防接種の条件

他のペットへの感染症を防ぐため、健康管理に関する条件が定められています。

ワクチン接種
狂犬病予防接種や混合ワクチンの接種証明書の提出が義務付けられています。
ノミ・ダニ予防
定期的なノミ・ダニの駆除薬の投与が条件となっている場合が多いです。
健康診断
入居時に、動物病院での健康診断書の提出を求められることがあります。

提携の動物病院や、近隣の動物病院の情報を確認しておくと、いざという時に安心です。

他の入居者とのトラブル防止策

施設には、動物が好きな方だけでなく、アレルギーを持っている方や苦手な方も入居しています。

アレルギーへの配慮
ペット同伴可能なエリアとそうでないエリアが明確に分けられているか(ゾーニング)。
騒音・臭い対策
鳴き声や臭いに関する規定や、トラブルが起きた際の対応方法について確認しておきましょう。

見学の際には、実際にペットと暮らしている他の入居者の様子や、施設の雰囲気を確認することも大切です。

飼い主が入院・死亡した場合のペットの預け先

これは、ペットと暮らせる施設を探す上で最も重要な確認事項の一つです。万が一、ご自身が入院したり、亡くなったりした場合に、残されたペットがどうなるのかを必ず確認してください。

身元引受人
親族など、ペットを引き取ってくれる身元引受人を立てることが入居の条件となっている場合がほとんどです。
提携の保護施設
施設によっては、提携しているNPO法人や老犬・老猫ホームに引き継いでくれる場合がありますが、費用や条件は様々です。
施設での看取り
飼い主亡き後も、施設が終生飼育を保証してくれるケースは非常に稀ですが、そうしたプランがあるかも確認してみましょう。

ご自身の万が一の事態に備え、ペットの将来を託せる先を確保しておくことは、飼い主としての最後の責任です。

ペットの看取りやペットロスへのケア体制

ペットも人間と同じように歳をとり、いずれお別れの時が訪れます。

ペットの終末期ケア
ペットが寝たきりになった場合のケアについて、施設側からのサポートはあるか。
ペットロスへのケア
大切なペットを亡くした際の、飼い主の精神的な苦痛(ペットロス)に対するカウンセリングや、心のケア体制が整っているか。

お別れの時まで安心して過ごせるよう、看取りやその後のケアについても確認しておくと、より心強いでしょう。

ペットと暮らせる老人ホームのメリット・デメリット

ここまで解説してきた内容を踏まえ、ペットと暮らせる老人ホームのメリットとデメリットをまとめました。双方を比較検討し、ご自身にとって最適な選択をしましょう。

主なメリット

メリット 具体的な内容
精神的な安定・孤独感の解消 大切なペットと離れることなく、慣れ親しんだ暮らしを継続できる。
生活の質の向上 ペットの世話を通じて生活にハリが生まれ、心身ともに健康的な生活を送れる。
身体機能の維持・向上 散歩や世話などが適度な運動となり、体力の維持につながる。
コミュニケーションの活性化 ペットがきっかけで他の入居者やスタッフとの会話が増え、社会的なつながりが生まれる。

主なデメリット

デメリット 具体的な内容
施設の選択肢が限られる ペット可の施設はまだ数が少なく、希望のエリアや条件で見つけるのが難しい場合がある。
費用が割高になる傾向 敷金の割増やペット管理費など、追加の費用がかかることが多い。
飼育ルールの遵守が必要 鳴き声や共有スペースでのマナーなど、他の入居者への配慮が求められる。
飼い主の責任が伴う 自身の健康状態に関わらず、ペットの世話や健康管理を行う責任がある。
飼い主の死後や入院時の問題 万が一の場合に備え、ペットの預け先をあらかじめ確保しておく必要がある。

自分に合ったペット可の老人ホームの探し方

ペットと暮らせる老人ホームは、まだ数が限られているため、効率的に探すことが重要です。ここでは、具体的な探し方を3つご紹介します。

インターネットの検索サイトで探す

まずは、インターネット上の介護施設検索サイトを利用するのが最も手軽で効率的です。「笑がおで介護紹介センター」のようなサイトでは、「ペット相談可」や「ペット共生」といった条件で絞り込んで施設を検索することができます

施設の詳細ページでは、写真や料金、サービス内容などを比較検討できるため、希望に合う施設をいくつかリストアップしてみましょう。

ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談する

担当のケアマネジャーがいる場合は、ペットと暮らせる施設を探している旨を相談してみましょう。地域の施設情報に精通しているため、条件に合う施設を紹介してくれる可能性があります。

また、お住まいの地域にある「地域包括支援センター」も、高齢者の暮らしに関する総合相談窓口です。施設探しだけでなく、介護全般の相談に乗ってもらえます。

老人ホーム紹介センターに相談する

「自分たちで探すのは大変」「専門家のアドバイスが欲しい」という方は、民間の老人ホーム紹介センターに相談するのがおすすめです。

介護施設の専門知識を持った相談員が、希望条件を丁寧にヒアリングし、数ある施設の中から最適な候補を無料で紹介してくれます。インターネットには掲載されていない非公開情報を持っている場合や、見学の予約・同行、入居に関する手続きのサポートまで行ってくれるため、安心して施設探しを進めることができます。

ペットとの暮らしでお困りなら「笑がおで介護紹介センター」へご相談を

ペットと暮らせる老人ホームや介護施設は、大切な家族との生活を続けられる素晴らしい選択肢ですが、施設の数が限られていたり、確認すべき条件が多かったりと、ご自身だけで探すのは簡単なことではありません。

「笑がおで介護紹介センター」では、関西エリア(大阪、兵庫、京都、奈良、和歌山、滋賀、三重)の介護施設情報に精通した専門の相談員が、皆様の施設探しを無料でお手伝いいたします。

「ペットと入れる施設はある?」「費用はどれくらいかかるの?」といったご質問から、見学のご予約、ご入居まで、親身にサポートさせていただきます。大切なペットとの新しい生活の第一歩を、ぜひ私たちと一緒に踏み出してみませんか。お気軽にお問い合わせください。

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このコラムの監修者

花尾 奏一(はなお そういち)

保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

有料老人ホームにて介護主任を10年 
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施

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