親を老人ホームに入れるタイミングと嫌がる場合の対処法を丁寧に解説

  カテゴリー:
親を老人ホームに入れるタイミングと嫌がる場合の対処法を丁寧に解説

「将来的に親が老人ホームに入るタイミングっていつ頃が適切なのだろうか?」

「親の認知症が進行してしまい介護に限界を感じたので、老人ホームに頼りたいけど、どうすればよいのかわからない…」

「ケガをするかもしれないので心配だけど、ずっと親のそばにいてあげられない。適切な老人ホームはどうやって探せばよいのだろうか…」

老人ホームに関して、このような疑問や悩みをお持ちではありませんか?

本記事では、親を老人ホームに入れる適切なタイミングや、親が老人ホームを嫌がる場合の対処法、老人ホームに入るときの具体的な手順をわかりやすく解説します。

老人ホームについてお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

24時間受付中!
関西・大阪の施設を探す

親を老人ホームに入れるタイミングは?

親を老人ホームに入れるタイミングは、親の状態や介護者の状態によって異なりますが、大きく分けると、以下の4つに区別できます。

  • 認知症の症状が悪化したとき
  • 頻繁に転倒したり、持病が悪化したとき
  • 介護者が身体的な限界を感じたとき
  • 介護者が精神的な限界を感じたとき

これらに当てはまる場合は、すぐにでも老人ホームへの入居を検討した方がよいでしょう。

以下で詳しく解説します。

認知症の症状が悪化したとき

認知症とは、単純な物忘れや、仕事・家事などでのミスの連発、話が通じず意思の疎通ができなくなる、妄想による虚言や暴言などの理由により、生活に支障がでてしまう状態を指します。

そんな認知症が悪化してしまった場合、自分の生活に支障が出るどころか、介護者にも負担をかけてしまい、手に負えない状態となってしまうのです。

そのため、認知症の症状が悪化したときが、老人ホームに入れるタイミングと言えます。

また、認知症の多くは完全に治すことはできませんが、適切な介護を受ければ、認知症の進行が緩やかになったり、改善したりする場合も少数ですが報告されています。

上記の理由により、我慢して家族で介護を続けても、あまりメリットがない状態となってしまうため、しっかりと話し合って慎重に老人ホームへの入居を検討しましょう。

頻繁に転倒したり、持病が悪化したとき

加齢による病気の一つとして「サルコペニア」という病気があります。

「サルコペニア」を発症すると、握力や体幹筋などの筋力が低下してしまうため、起き上がったり、歩いたりすることが困難になり、なにかにつかまっていないと転倒してしまうリスクがあり、非常に危険です。

他にも、加齢は「骨粗しょう症」を発症しやすくするため、骨がもろくなり、ちょっとした転倒で骨折につながる危険性があります。

そのため「サルコペニア」や「骨粗しょう症」を発症してしまうと、介護者は常に目を光らせて監視しなければならないため、日常生活で大きな負担がかかってしまうのです。

また、持病が悪化してしまった場合も同様に、24時間体制で支えていかなければならないため、介護者は自分のことに時間を割けず、ストレスを抱えてしまいます。

頻繁に転倒する恐れがあることが判明したとき、もしくは持病が悪化してしまったときは、速やかに老人ホームへの入居を検討しましょう。

介護者が身体的な限界を感じたとき

介護を行うためには、動けなくなった親をベッドから起こして、車椅子に乗せて、ごはんを食べさせてお風呂にも入らせて…など生活に欠かせない多くの行動を介助する必要性があります。

さらに、これらを毎日、朝から晩まで行う必要があるため、相当体力に自信がある方でないと身体的に限界がきてしまいます。

そうなっては介護者も動けなくなってしまうため、「もう限界かも」と感じた時点で老人ホームに頼ることを検討してください。

介護者が精神的な限界を感じたとき

親の介護を続けていくうちに

「楽しい、嬉しいと思わなくなった」

「気分が常に落ち込んでいる」

「趣味や好きなことに興味がなくなった」

といった状態に陥り、この状態が2週間以上続いている場合は「介護うつ」の可能性が高いです。

介護うつを自覚したら、それは精神的に限界であるサインです。

すぐにケアマネジャー、地域包括支援センターなどに相談し、老人ホームの入居手続きを行うことを推奨します。

関連記事:介護うつの本当の怖さ【カイゴのゴカイ 11】

入居の必要性を感じてすぐに行動すべき理由

ここまで親を老人ホームに入れるタイミングについて解説しましたが、すべてに共通して言えることがあります。

それは、介護者が介護に対してネガティブなイメージを持ったり、負担を感じ始めた時点で、速やかに解決に向けて行動すべきという点です。

その理由としては、老人ホームに入居させるためには、多くの時間と体力が必要ですが、解決に向けた行動を先延ばしにすればするほど、介護者に身体的・精神的に負担がかかっている状態で行動することになってしまうからです。

介護で限界を感じてしまいそうな場合、何もしなければ状況は悪化する可能性が高いので、早めに対処することをおすすめします。

親が入居を嫌がる場合の対処法

一部の方は老人ホームに入ることに対して「見捨てられる」「親不孝」「介護されたくない」など、否定的な意見や考え方を持っている場合があります。

ここからは、親に老人ホームへの入居を嫌がられた場合の対処方法について解説します。

子どもや孫から日頃の感謝や愛情を伝える

子供や孫といった介護者は、親に対して「私はあなたを見捨てるわけではない」と明確な意思表示をしたうえで、しっかりと日頃の感謝や愛情を伝えることが重要です。

「もっと元気になってほしい」「よりよい環境で快適に過ごしてほしい」といった気持ちをダイレクトに伝え、介護者の負担の軽減よりも、親のために老人ホームに入ることを検討してほしいといったように、伝え方を工夫すると効果的です。

施設での生活を知ってもらう

老人ホームなどの施設が、決して劣悪な環境ではないことを伝え、どんな生活を送れるのかを知ってもらう方法も効果的です。

老人ホームによってはジムやプール、囲碁将棋、カラオケ、麻雀などが設置され、他の入居者と交流が図れるスペースが完備されている場合があります。

老人ホームなどの施設への入居をポジティブに捉えてもらうために、娯楽施設などについて事前に調べておくことをおすすめします。

第三者から必要性を話してもらう

第三者を交えて、老人ホームでの介護の必要性を話してもらう対処法もあります。

ここで言う第三者とは、親戚や主治医、ケアマネジャーが例として挙げられますが、これらの方から、老人ホームへの入居を勧めて進めてもらうことで、「子供に見捨てられた」と誤認する可能性が減り、素直に老人ホームへの入居を受け入れてくれる場合があります。

ショートステイを行う

人間は新しいものに対して恐怖の感情を抱いてしまう傾向があります。

これを老人ホームへの入居を嫌がる方の思考に置き換えると、「今まで生きてきた環境」を手放して「新しい場所や出会い」を行うことに恐怖を感じているといえます。

この場合は、短期間の宿泊を伴うサービスである「短期入所生活介護(ショートステイ)」を利用して、老人ホームでの生活を知ってもらい、慣れてもらう対処法が有効です。

親を老人ホームに入れる流れ

親を老人ホームに入れることが決まったら、以下の流れに沿って進めていくとスムーズです。

1. 家族で十分に話し合う

まずは家族で、今後の生活や費用について十分に話し合い、認識を合わせておきましょう。

2. 条件に合う施設を探す

次に、立地や費用、入居条件などを考慮したうえで、最適な施設を探しましょう。

3. 実際に施設を見学する

介護スタッフや入居者の人柄、内部の雰囲気、食事のバリエーションなどを確認し、複数の施設と比較しながら入居する施設を絞り込みましょう。

4. 体験入居を行う

実際に体験入居を行い、居室の間取りや広さ、日中や夜中に騒音がないか、施設全体の清潔感の有無など、見学のときより細かい観点でチェックを行い、入居する施設を決めましょう。

5. 実際に入居する

施設に入居するときには、申込、面談を経て契約を結び、施設での生活が始まります。

契約時には戸籍謄本や住民票、健康診断書や診断情報提供書が必要となる場合があるので注意が必要です。

関連記事:介護施設・老人ホームに入るには?入居条件や入居の流れを解説

親を老人ホームに入れるタイミングでよくあるQ&A

ここからは、親を老人ホームに入れるときによくあるご質問をまとめました。

老人ホームに関して疑問をお持ちの方は、まずは以下のご質問を参考にしてください。

親を施設に入れるときの葛藤にはどのようなものがありますか?

親を施設に入れるときの葛藤として

「介護は限界だけど、親が可哀そう」

「私を大事に育ててくれたのに、恩を仇で返してしまってよいのか」

「介護すればするほど大好きな親を嫌いになってしまう」

などが挙げられます。

まずは、上記の葛藤も含めてどうすべきかをケアマネジャー、地域包括支援センターなどに相談することが重要です。

老人ホームに入るにはいくら必要ですか?

施設の種類にもよりますが、大まかな金額は以下のとおりです。

【公的施設】

施設のタイプ

初期費用(入居一時金)

月額費用

介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)

0円

5~15万円

介護老人保健施設

0円

8~20万円

ケアハウス(自立型/一般型)

0円

6~12万円

ケアハウス(介護型)

0~30万円

6~20万円

介護医療院(介護療養型医療施設)

0~30万円

9~15万円

養護老人ホーム

0円

0~14万円

【民間施設】

施設のタイプ

初期費用(入居一時金)

月額費用

グループホーム

0~数百万円

12~18万円

住宅型有料老人ホーム

0~数千万円

12~30万円

介護付き有料老人ホーム

0~数千万円

15~30万円

サービス付き高齢者向け住宅

0~数千万円

10~40万円

健康型有料老人ホーム

0~数億円

10~40万円

関連記事:介護付有料老人ホームの特徴・入居の条件と費用相場

特別養護老人ホームの入所理由を書くコツはありますか?

介護者がどれだけの負担を感じているのかを、具体的に記載するとよいでしょう。

とくに、暴言や暴力がある場合は、どのようなレベルで行われているのかを記載するべきです。

施設のスタッフに、この方は特別養護老人ホームへ入所すべき、と思わせるようなアピールを行うことが重要です。

老人ホームに入るタイミング まとめ

本記事では、親を老人ホームに入れる適切なタイミングや、親が老人ホームを嫌がる場合の対処法、老人ホームに入るときの具体的な手順を解説しました。

いかなる理由であっても、介護が限界だと感じてしまう前に、親を老人ホームへ入れることを検討しましょう。

笑がおで介護紹介センター」では、専属の相談員がご希望の施設探しから、入居手続きまでを無料でお手伝いします。

介護で疲れてしまった方や、老人ホーム探しでお困りの方は、ぜひご利用ください。

このコラムの監修者

花尾 奏一(はなお そういち)

保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

有料老人ホームにて介護主任を10年 
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施

無料で簡単診断

老人ホーム・介護施設を探す

都道府県をクリックすることで選択したエリアの市区町村や駅・路線などから老人ホームを探すことができます。

スタッフ満足初めての老人ホームの選び方