病院併設老人ホームとは?メリット・デメリットと費用の目安を徹底解説

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病院併設老人ホームとは?メリット・デメリットと費用の目安を徹底解説

「持病があるから、何かあったときすぐに診てもらえる施設がいい」
「退院は決まったけど、すぐに家に戻るのは不安…」

いざという時の医療体制は、老人ホームを選ぶ上で最も重要な要素の一つです。その中でも特に安心感が高いとされるのが「病院併設の老人ホーム」です。しかし、具体的にどのような施設で、一般の施設と何が違うのか、ご存知ない方も多いのではないでしょうか。

この記事では、病院併設の老人ホームの具体的な種類から、メリット・デメリット、費用の目安、そしてどんな方に本当におすすめなのかを分かりやすく解説します。

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病院併設老人ホームとは

病院併設の老人ホームとは、その名の通り、病院やクリニックなどの医療機関に隣接、あるいは同一の建物内にある高齢者向け施設の総称です。

最大の特徴は、日常的な健康管理から急な体調変化まで、医療との連携が非常にスムーズであること。これにより、医療的なケアを必要とする方や、万が一への備えを重視する方にとって、大きな安心感が得られます。

代表的な施設の種類:「老健」と「介護医療院」

「病院併設」と聞いて多くの方がイメージするのが、以下の2つの施設です。これらは一般的な「終の棲家」としての老人ホームとは少し目的が異なります。

  • 介護老人保健施設(老健)
    在宅復帰を目的とした中間施設です。病院を退院した後、すぐに自宅での生活に戻るのが不安な方が、集中的なリハビリを行うために3ヶ月〜半年程度の期間で入所するケースが多く見られます。
  • 介護医療院
    長期的な医療ケアと介護の両方を必要とする、医療ニーズが特に高い方を対象とした施設です。看取りやターミナルケアにも対応しており、「医療施設」と「生活施設」の両方の機能を兼ね備えています。

【一覧比較】一般の施設との違いは?

病院併設の施設(老健など)と、一般的な介護付き有料老人ホームでは、具体的に何が違うのでしょうか。一目でわかるように比較してみましょう。

項目

病院併設の施設(老健など)

一般的な介護付き有料老人ホーム

緊急時対応


医師がすぐに対応可能


提携医への連絡・搬送

日常の医療ケア


看護師・医師が常駐


看護師が日中
常駐する施設が多い

リハビリ


在宅復帰を目的とした
専門的リハビリ


日常生活の動作を
維持する機能訓練

入居期間


原則、期間限定
(老健の場合)


終身利用が基本

居室の雰囲気


医療機関に近い


自宅に近い

費用


比較的高額になる傾向


幅広い価格帯から選べる

医師の選択

×
原則として
併設病院の医師


比較的自由に選べる

関連記事:有料老人ホーム10種類の特徴や費用を一覧解説!違いや選び方とは

病院併設老人ホームのメリット

病院併設老人ホームを選択することにより、さまざまなメリットがあります。おもに以下の5つです。

メリット①医師により迅速に対応してもらえる

併設されている病院には常に医師がいるので、体調の変化などがあったときは医師のいない施設と比較して迅速に対応が受けられます。
急変時に備えられる施設を選びたいと考えている方にも向いています。医師が近くにいることが安心につながっている方もいるようです。

メリット②定期的な健康診断を受けられる

病院併設老人ホームは一般的な老人ホームと比較して医療ケアに力を入れているところが多く、定期的な健康診断が行われています。
健康診断を受けることによって目に見えない体の不調などもいち早く発見につなげられるでしょう。

メリット③交通費を節約できる

病院併設ではない施設を選択する場合、病院に行くときに交通費が発生することがあります。とくに施設と病院が離れていると交通費が高くついてしまいますが、病院が併設されている老人ホームであれば交通費がかかりません。
月に何度も通院が必要な方だと交通費負担が大きくなってしまうので、これは大きな魅力といえます。

メリット④医療依存度が高い場合でも入居できる

医師や看護師がいない施設では、医療依存度が高い方だと入居できないことがあります。ですが、そういった方でも病院併設老人ホームであれば入居しやすいのが特徴です。
ほとんどのケースでは医師が24時間常駐しているので、緊急時に備えられます。

メリット⑤入院手続きが簡単になる

なんらかの理由で入院が必要になった場合、一般的な老人ホームや自宅から入院するとなると、準備の手間がかかります。荷物をまとめたり、自宅と病院を往復して準備したりしなければならないケースもあるでしょう。

一方、病院併設老人ホームであればそういった手間がかからず、すぐに入院手続きに移行できます。

病院併設老人ホームのデメリット

病院併設老人ホームにもデメリットあります。ここでは、確認しておきたいポイントを3つ紹介します。

デメリット①施設数が少ない

老人ホームにはさまざまな種類があり、その種類によって数が異なります。
病院併設老人ホームの場合は、全国的に見ても数が多いとはいえません。

そのため、入居したくてもできないケースがあります。自分が住んでいる地域にそもそも病院併設老人ホームがないといったケースもあるはずです。
さらに人気が高いことから入居待ちが発生しやすく、実際に入居できるまでに長い時間がかかってしまう可能性もあります。

デメリット②施設の雰囲気が医療機関に近い場合がある

居室や共用スペースが、自宅のような温かみのある雰囲気より、機能性を重視した病院に近い内装になっていることがあります。

また、医療やリハビリが中心となるため、一般的な老人ホームに比べて、入居者を楽しませるためのイベントやレクリエーションの数が少ない場合があります。

デメリット③休診日があるケースがある

老人ホームとしてのサービスは常に行われますが、病院としてのサービスに休診日が設けられていることがあります。
急変はいつ起こるか分からないものなので、そのタイミングが病院の休診日と同じになってしまう可能性もゼロではありません。病院休診日の対応も確認しておきましょう。

病院併設の老人ホームにかかる費用の目安

手厚い医療体制が魅力ですが、費用はどのくらいかかるのでしょうか。代表的な施設である「介護老人保健施設(老健)」と「介護医療院」の費用の目安について解説します。
これらの施設の費用は、主に「介護保険サービス費(1〜3割の自己負担)」と「食費・居住費など(全額自己負担)」で構成されます。

施設の種類

月額費用の目安(自己負担額)

内訳のポイント

介護老人保健施設(老健)

約10万円
~17万円

要介護度や部屋のタイプによって
大きく変動します。

介護医療院

約12万円
~20万円

老健よりも医療処置が多いため、
費用は高くなる傾向にあります。

一般的な民間の有料老人ホームが月額15万円~30万円以上と幅広い価格帯であるのに比べ、老健や介護医療院は公的な側面が強いため、費用の上限はある程度決まっています。

ただし、所得が低い方には「負担限度額認定」という制度があり、食費や居住費の自己負担を軽減できる場合があります。詳しくは担当のケアマネジャーや市区町村の窓口にご確認ください。

【ケース別】病院併設の施設はこんな方におすすめ

メリット・デメリット、費用を踏まえた上で、病院併設の施設は特に以下のような方におすすめできます。

  • 頻繁な痰の吸引や経管栄養など、日常的に看護師によるケアが欠かせない方
    24時間体制で医師や看護師と連携できる環境は、ご本人にとってもご家族にとっても、何よりの安心材料になります。
  • 脳梗塞などで入院し、退院の許可は出たものの、自宅での生活に戻るにはまだリハビリが必要だと感じている方
    老健などで集中的なリハビリを行うことで、身体機能を回復させ、自信を持ってご自宅での生活再開を目指せます。
  • 容体が急変するリスクがあり、常に医師の管理下にいたいと強く希望される方
    持病の悪化や万が一の事態に備え、常に医療の専門家が近くにいる環境を最優先したい場合に適しています。

なにかあったときに備えられる病院併設老人ホーム

いかがだったでしょうか。病院併設老人ホームとはなにか、どういったメリット・デメリットがあるかなどを紹介しました。
特徴や有料老人ホームとの違いなどについてご理解いただけたかと思います。必ずしもすべての人に向いているとはいえないので、自分に合っているか検討してみるといいでしょう。

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監修者

花尾 奏一(はなお そういち)

保有資格:介護支援専門員、社会福祉士、介護福祉士

有料老人ホームにて介護主任を10年 
イキイキ介護スクールに異動し講師業を6年
介護福祉士実務者研修・介護職員初任者研修の講師
社内介護技術認定試験(ケアマイスター制度)の問題作成・試験官を実施

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